冬も本番を迎え、ピンと張り詰めた冷たい空気にさらされるこの時期は、体調を崩しがち。なんとなく調子が悪いかも?という日は、おかゆを食事に取り入れてみませんか。
薬膳・発酵料理研究家で、国際中医薬膳師の山田奈美さんに教わったのは「和食薬膳」に基づいた、風邪のひき始めに食べたいおかゆ。
「すべての食材に薬効があり、それらを生活に取り入れることで体を整えると考えるのが
『和食薬膳』。
和食薬膳では胃腸をケアすることを大切にしています。
胃腸の働きを補う食材 『米』を柔らかく煮たおかゆは、消化しやすく、理想的な養生ごはんです。消化が落ちる夜や、排泄の時間帯である朝におかゆを食べるのがおすすめ」(山田奈美さん)。
『ねぎみそ納豆がゆ』のレシピ
材料(2人分)
納豆……1パック
ねぎ……10cm
万能ねぎの小口切り……6本分
みそ……大さじ1/2
米……1/2合(90ml)
水……2と1/2カップ
作り方
(1)米は洗ってざるに上げ、水けをきる。ねぎはみじん切りにする。
(2)土鍋に米と水を入れて中火にかけ、煮立ったら弱火にする。ふたを少しずらしてのせ、20分ほど炊く。炊き上がったらねぎを加えてかるく混ぜる。みそを加えて火を止める。器に盛ってほぐした納豆をのせ、万能ねぎをふる。全体を混ぜながら食べる。
「納豆は消化がよく、血行をスムーズにしてくれる食材と考えられています。ねぎ類は風邪のひき始めの寒気を飛ばし、みそは、腸内環境を整える発酵食品。免疫力アップも期待できます」
材料は、ごくシンプルなおなじみの素材だけ。ちょっと調子が悪い日でも簡単に作れるやさしいレシピを、ぜひ覚えておいてくださいね。