薬膳の考えでは、食べすぎによる胃もたれや胃痛には、消化を促す「消食(しょうしょく)」の食材を取ることがよいとされています。
消化促進だけでなくおなかを温める効果もあるかぶは、冬こそとりたい食材。そして寒くなった今がおいしい春菊は、腸のめぐりをよくする効果があります。
ちょっとおなかがが重たいな、というとき、かぶのやさしい甘さに春菊の苦みがアクセントになった、胃腸にやさしいカレーはいかがですか?
『かぶと春菊のキーマカレー』のレシピ
材料(2人分)
かぶの身(皮をむく)……2個(約200g)
春菊……1/2わ(約60g)
合いびき肉……200g
玉ねぎの粗いみじん切り……1個分(約200g)
しょうがのみじん切り……1かけ分
にんにくのみじん切り……1かけ分
〈A〉
水……100ml
カレー粉……大さじ1
トマトケチャップ……大さじ1
塩……小さじ2/3
温かいご飯……適宜
サラダ油
酒
粗びき黒こしょう
作り方
(1)かぶは2cm角に切る。春菊は幅2cmに切る。
(2)フライパンにサラダ油大さじ1と、しょうが、にんにくを中火で熱する。香りが立ったら玉ねぎを加え、薄いあめ色に色づくまで7分ほど炒める。ひき肉を加えて炒め、肉の色が変わったら酒大さじ2をふる。
(3)かぶとAを加えて混ぜ、煮立ったらふたをして、弱火で7分ほど煮る。春菊を加え、中火で混ぜながら2分ほど煮る。ご飯とともに器に盛り、粗びき黒こしょう適宜をふる。
煮終わったあと、フライパンに水分が多く残っていたら、火を強めて水けをとばしてみて。
お正月の食べ過ぎや、消化に負担がかかるものを食べて胃腸がお疲れ気味の時におすすめです!
教えてくれたのは……齋藤菜々子さん
料理家・国際中医薬膳師。身近な食材を使い、家庭で日常的に実践できる薬膳ごはんを提案。著書に『毎日食べたい整いカレー』(文化出版局)ほか。