
2017.04.30
新年度が始まって、1か月。
就職や転勤、新しい土地への引っ越し……などで環境が変わり、初対面の人と話す機会が増えた人も多いでしょう。
でも、挨拶したあと会話が続かない……と困っている人はいませんか?
マナー・話し方インストラクターの下平久美子さんに、そんな悩みの解消法をうかがってみました。
「コミュニケーションの基本はなんといっても挨拶ですが、会話をスムーズに始めるには、“挨拶のあとのもうひと言”が大事なんですよ」(下平さん)
「こんにちは」と声をかけても、そこで終わってしまうと、気まずい沈黙が……。
でも、もうひと言添えると、会話が続きやすくなるそう。
そうはいっても、とっさに気のきいたひと言、なかなか思いつきませんよね。
「いえいえ、そんなに気負わなくてもいいのです。
たとえば、初対面の人とは、これから人間関係が築いていくわけですから、よろしくお願いしますとか、会えてうれしいという気持ちを素直に伝えてみてはいかが」(下平さん)
また、久しぶりに再会した人には、「お久しぶりです。お元気でしたか?」と続ければいいですし、新しい職場で緊張しているなら、「まだ慣れなくて」と正直に話せば、相手もほっとして「私もなんですよ」と返ってくるかもしれません。
「気軽に話しかけられる話題を知っておくのもいいですね。
たとえば、天気や季節の話題なら、どんな人が相手でも使えます。
ご近所さんなら地域の話題とか、子どもが同じ学校に通っているなら学校の話題のように、お互いにとって身近なことを話してみるといいでしょう」(下平さん)
出会いの季節、気後れしないで、楽しくコミュニケーションをとりたいものですね。
会話が続けば、いつのまにかなごやかな雰囲気になり、たとえば、出身地が一緒!とか、趣味が似ている!など、相手との思わぬ共通点が見つかることもあるそう。
そうなれば、ぐっと打ち解けて話せますね。
「会話が苦でなくなったら、人との交流が増えて、心が元気になります。
新しく出会った人ともぜひ心豊かな関係を築いてください」(下平さん)
監修/下平久美子 イラスト/石川恭子 文/編集部・沼田
(『「コミュ力」アップ実践講座』(オレンジページ刊)より)
記事検索