ひょうたんのような形をした「バターナッツかぼちゃ」を知っていますか?
スーパーや産直販売所、道の駅などで、最近目にする機会が増えた〈新顔野菜〉のひとつ。「気になるけれど、どうやって調理して食べたらいいのかわからない!」という方のために、ぜひ作ってほしいおすすめレシピを紹介します。
〈バターナッツかぼちゃ〉ってどんな野菜?
南アメリカ大陸が原産地といわれるかぼちゃの一種で、つるっとしたベージュ色の薄い皮におおわれ、果肉は明るいオレンジ色。日本でおなじみのかぼちゃよりも繊維質が少なくて水分が多く、生だとメロンのような香りがします。
【味・調理法】
加熱すると、名前のとおり、バターのようなねっとりとなめらかな食感になり、ナッツのようなこくのある甘みが出ます。生でサラダやマリネなどにしても。
皮は薄く、ピーラーで簡単にむけます。
わたと種は下のふくらんだ部分に入っています。普通のかぼちゃと同様、堅いので切るときは注意。
【旬】
7月~8月ごろに収穫され、追熟してから8月~11月ごろに多く出回ります。
『バターナッツと鶏もものハニーマスタードソテー』のレシピ
材料(2人分)と作り方
(1)バターナッツかぼちゃ1/2個(約250g)はわたと種を取り、皮つきのまま縦に幅2cmに切る。鶏もも肉1枚(約250g)は筋と余分な脂肪を取り、6等分に切って、塩小さじ1/2、粗びき黒こしょう少々をふる。ハニーマスタードソース(酒……大さじ1、粒マスタード……小さじ2、はちみつ……小さじ1)を混ぜておく。
(2)フライパンにバター10gを中火で溶かし、バターナッツを並べ入れる。塩少々をふってふたをし、弱火にして7分蒸し焼きにする。ふたを取って上下を返し、中火にする。あいているところに鶏肉を皮目を下にして並べ入れ、4分焼く。全体の上下を返してさらに2分焼く。
(3)ハニーマスタードソースを回し入れ、全体にからめる。火を止め、バター10gを加えてさっと混ぜる。
こんがりとしたソテーも、みずみずしいバターナッツなら軽やかな食べごこち。 酸味のあるハニーマスタードソースがよく合います。
『バターナッツ春巻き』のレシピ
材料(2人分)と作り方
(1)バターナッツかぼちゃ(小)1/2個(約200g)はわたと種を取って皮をむき、縦に幅1cmに切る。横向きに置き、おしりのほうから長さ12cmに切る。水溶き小麦粉(小麦粉、水……各大さじ1/2)を混ぜておく。
(2)春巻きの皮1枚を角を手前にして広げて置く。中央より手前に(1)のバターナッツの1/4量を横長に、全体の厚みが均一になるように重ねてのせる。塩少々をふり、皮の上半分の二辺に水溶き小麦粉を塗る。皮の手前を折ってひと巻きし、皮の左右を折りたたんでくるくると巻いて留める。同様にあと3本巻く。
(3)フライパンに揚げ油を高さ2cmほど入れ、低温※に熱する。(2)を巻き終わりを下にして油に入れ、ときどき返しながら8分ほど揚げる。こんがりと揚げ色がついたら、強火にしてさらに1分揚げ、油をきる。
※160~165℃。乾いた菜箸の先を底に当てると、細かい泡がゆっくりと揺れながら出る程度。
パリッと揚がった皮と、バターナッツのねっとりとした食感のコントラストが絶妙!くせになる甘じょっぱさで、おやつにも、おつまみにもぴったりです。
「バターナッツかぼちゃ」を見かけたら、ぜひ手に取って料理してみて!