できる限り家庭から出るゴミを減らしたいなか、気になっていた「ゴミ」があります。それは「ラップ」です。残った食材を包んだり、余った料理を入れた皿を覆ったり。便利さゆえ使用頻度は多いのですが、使い終わっては捨てていました。
「洗ったらもう一度使えるのではないか」なんてことも頭によぎるのですが、中途半端なサイズのものはそれも大変だし、最終的にはダストボックスへ。それで胸が痛んでいたのです。
そんな私に
救世主が現れました。
ジャジャーン、「
シリコーン伸びラップ」！ 市販のラップ代わりになり、しかも伸びる！ 洗えば繰り返し使えるようです。これがあれば、「ちょっと使って、その都度捨てる」をせずにすむのでは……と、購入してみました。
パッケージを見ると、ラップ以外の使い方も紹介されているではないですか。しかもどれも、日ごろの悩みを解消してくれそう。さっそくあれこれ、試してみました！
本体は20×20×0.1cmですが、直径約22㎝までの容器に対応すると書かれています。
外袋から取り出すと、本体が薄いセロハンで包装されていました。使い勝手からは話がそれますが、こういったところにホスピタリティがあらわれており、100円以上の価値を感じます。
さて、本体はシリコーン樹脂製で、ペタペタとした手ざわり。
片面が凸状、片面がスムース（平面）になっていて、前者は突起を利用できそうで、後者は吸着力に期待できそうな〈両A面仕様〉です。
凸面をクローズアップするとこんな感じ。
平らなほうはこうです。ぷつぷつと見えるのは、反対側の突起が透けて見えているだけで、実際は面全体が平らになっています。
①ラップとして使ってみた。
本日の夕食の献立のひとつがスライスきゅうりのサラダだったのですが、子どもが宿題などで食卓につくまで時間がかかりそうだったので、さっそくこの「シリコーン伸びラップ」でボールをラッピングして待つことにしました。
直径14.5㎝のボールにピタッ！
凹面を上にしてシリコーンラップをたるませないようにひっぱりながらボウルを覆い、側面にピタッ！
平らな面がボウルの縁や側面に貼りついているのがわかるでしょうか。
でもそれだけではありません。
②すべり止めとして使ってみた。
こんなふうに使えるところも、このシリコーンラップの優秀さ。
まずは、まな板のすべり止めに。
とくに小さなプラスチック製のまな板で、ちょっと何かを切りたいといったときに役に立ちます。
キッチン台に直接まな板を置くと、包丁の動きに合わせてまな板が少しずつ移動してしまっていたのが、これで解消されました。
おろし器を使うときにも、このラップのありがたみがぞんぶんにわかります。
冗談ではなく、器が１㎜も動かなかったので、にんじん1本をおろすのに20秒程度しかかかりませんでした（ちなみにこれは、にんじんドレッシングを作ろうとしているところです）。
脇にポロっとこぼれたにんじんも、シリコーンラップがキャッチ。シリコーンラップは水洗いできるので、使用後はこのまま洗えばいいだけ、キッチン台を汚さずにすみました。助かる！
「洗って乾かす」はこんな感じで。水切りラックに並ぶ皿にひっかけていっしょに干しております。
ふきんの上に広げて乾かすのもありですね。
③ふたを開けるのに使ってみた。
そしてふたたび話は戻りまして。
びんのふたが開かない！ とさわぐ子どもに「シリコーン伸びラップ」を4つ折りにして使ってみるように言いました。ふたは約6.5㎝。クリア！
私はというと、握れる面積（この炭酸水は約2.8㎝）が小さいからでしょうかねぇ、ペットボトルのふたを開けるのが苦手なので、こうしてお試し。
凸面をペットボトルに貼りつけ、ポツポツで引っ掛けるイメージでつかみます。
大した握力も要せず、一発で開きました。ペットボトルのふたがこすれ、手の平にしばらく痛みが残った日々よ、さようなら。
そして私的最難関、三段保温弁当箱の一段目にある、このふたに挑みます。
中のゴムパッキンの吸着率が高いからなのか、子どもがぎゅーっと閉めてしまうからなのか、いつも開けられず、夫の帰宅を待って開けてもらうはめに……。時間のムダ！
約11.5㎝あるふたをしっかりホールド。
キュッとつかんだら、スルッとまわり、パカッと開きました。
あんなに力を込めていたのがウソみたいーーー！
間違いなく面倒くさい選手権の上位にいた、「パッキンつき弁当箱を洗う」のいくつかある手間のひとつがこれで消え去りました。
ありがとう、シリコーンラップ様！
ラップの使い捨てを止めたい、あるいは見えない、名もなき家事を減らしたいなら、このシリコーンラップが助けになるかもしれませんよ。ぜひ使ってみてはいかがでしょう。
この記事を書いたのは……
中嶋茉莉花
フリーランスエディター。大手出版社勤務後、独立。ファッション編集部出身だが、最近はライフスタイル企画を中心に、食企画も多く担当。仕事を通して出会う方々のすまいやキッチンで見つけたアイデアを参考にして、100円ショップでは重箱の隅をつつき、高見えするグッズを探しています。
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