今年もきました、花粉症シーズン。
そろそろ辛くなってきた! という人も多いのでは。
今回は、JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長の石井正則先生が教えてくれた痛くない正しい鼻うがい方法をご紹介。
「鼻の症状がツライ……きれいに洗い流したいけれど、鼻うがいは痛そうで怖い……」と思っていた編集部員のやってみたレポートとともにお届けします!
「鼻うがい」とは?
鼻うがいとは、温かい食塩水で鼻の中を洗うこと。鼻うがいで粘膜についた花粉を洗い流し、粘膜を通して自律神経を整えることで鼻みずや鼻づまりも治まります。鼻がツーンとならないためには、液体を温かくして粘膜への刺激を抑え、鼻みずと同じ塩分濃度0.9%にすること。薬局などで販売されている生理食塩水を温めて使用してもOK。一日に2~3回行うと効果がアップします。
「鼻うがい液」の作り方
37~40℃(さわって少し温かいくらい)のお湯200㎖に塩1.8ɡ(小さじ約1/3)を溶かす。鼻洗浄専用の容器に入れ、使用後は毎回洗ってしっかり乾燥させる。作った食塩水は1日で使いきり、余ったら捨てましょう。
「鼻うがい」のやり方
洗顔ボウルに前かがみになり、ノズルを片側の鼻穴に入れる。「えー」と声を出しながら容器をかるく押し、食塩水を鼻の中に流し込む。ノズルを入れたほうの鼻穴、または反対側の鼻穴から出す。口から食塩水が出る場合は、「えー」の声をもっと大きく出すとよい。
石井先生「反対側の鼻穴から出しやすいので、〈鼻洗浄専用〉の容器を使うのがベスト!」
編集部員が「鼻うがい」をやってみた。
用意したのは、計量カップ、水、小さじ、食塩、鼻洗浄容器。
鼻洗浄容器はドラッグストアで蓄のう症用のものを購入。ボトルと専用液が入って1,000円程度でした。塩を溶かすお湯は、電子レンジ(600W)で水から温めて用意。200mlで30~40秒ほどチンすれば、ちょうどいい温度に。
塩を溶かして容器に移して、いよいよ実践!
やっぱり少しは痛いかもとビクビクしながら、「えー」と声に出しつつ鼻うがい液を入れてみると……ぜんぜん痛くない!
ティッシュでかるく鼻をかんだら、鼻のつまりやムズムズ感がかなりすっきりしました!
いざ試してみると、こんなに手軽ですっきりするならもっと早くやればよかった~! と思うほど。
毎年お薬に頼りながらも、鼻が詰まることでの息苦しさは仕方ないと諦めていましたが、今年は「鼻うがい」を取り入れて、今までより快適に過ごせそうです。
皆さまもぜひお試しを♪
教えてくれたのは……
石井正則先生
JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長。医学博士。耳鳴りやめまいなどの神経耳科の専門医。自律神経やヨガ、東洋医学にも精通しており、著書多数。
(
『オレンジページ』2023年3月2日号より)
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