藤井恵さん直伝『うちのすき焼き』を画像でチェック♪年末年始は、いつもよりもいいお肉を買って
すき焼きを食べる! というご家庭も多いはず。
でも、すき焼きって「肉が堅くなってしまう」「割りしたが決まらない」などの悩みも……。
そこで今回は、人気料理研究家・藤井恵さんが長年食べている
『うちのすき焼き』のレシピ&極意(!)を特別公開。
使う食材が少なくてシンプルだけど、バチっと味が決まって絶品。お肉が最後までおいしく食べられるすき焼きです。
藤井恵さん直伝
『うちのすき焼き』の極意
(1)肉は焼きすぎず、しゃぶしゃぶするべし
肉は牛脂でかるく焼くだけでOK。割りしたを入れてからさっと火を通すことで、どんなお肉でも堅くなりにくいです。
(2)素材2つ×2回で楽しむべし
1回につき
肉+αの
2素材のみ。ごった煮にならず、食材一つ一つのうまみを楽しめます。2回目は+αの素材を変えて楽しんで。
(3)この割りした、最強です
昔は藤井さんも割りしたが濃くなったり薄くなったり……と悩んでいたそう。この黄金比に出会ってから調整いらず。ぜひ一生モノのレシピにして!
(4)温泉卵でいただくべし
生卵よりごちそう感があり、食材にもからみやすいので、ぜひ温泉卵で!
藤井恵さん直伝
『うちのすき焼き』のレシピ
1回目は「肉×ねぎ」、2回目は「肉×焼き豆腐」でいただきます!
材料(2~3人分)
牛もも薄切り肉……300g
ねぎ……3本
温泉卵……2~3個
焼き豆腐……1丁(約300g)
〈割りした〉
水……1と1/2カップ
昆布(5×5cm)……1枚
砂糖……大さじ1
酒……大さじ1
しょうゆ……大さじ3
みりん……大さじ2
牛脂……適宜
1回目の作り方

(1)割りしたの材料を混ぜて20分以上おく。ねぎは白い部分を長さ4cmに切る。青い部分はしめの焼きうどんに使うので、みじん切りにする。鍋に牛脂を入れて中火で熱し、ねぎを立てて入れ、1分ほど焼く。上下を返してさらに1分ほど焼き、ねぎを端に寄せる。

(2)鍋のあいているところに牛脂を薄くのばし、牛肉の1/2量を入れて両面をかるく焼きつける。割りしたの1/2量を入れ、さっと煮て火を止める。温泉卵につけながらいただく。
ポイント

割りしたで火を通すので、焼きかげんは赤い部分が残っているくらいでOK!
2回目の作り方

(1)豆腐は縦半分に切り、横に幅1cmに切る。鍋に残りの割りしたを入れて中火にかける。

(2)豆腐と残りの牛肉を入れ、煮えたものから、温泉卵につけながらいただく。
ポイント

2回目の肉は焼かずにさっと煮るだけでOK。豆腐は薄く切って、火の通りを早くして。
牛脂は最後まで入れっぱなしでOK。こくやうまみが割りしたに溶け込みます。
うん、肉が堅くなる前に食べ切れるし、シンプルだけど食材のおいしさがよくわかって絶品!
材料をたくさんそろえなくていいところや、複数の食材の火の通り具合を気にしなくてもいいところが、うれしいポイントです。
そして、この割りしたが本当においしい!
このレシピさえ覚えたら、もう迷うことなし。ぜひぜひマスターしてくださいね♪
教えてくれたのは……
藤井恵さん

料理研究家・管理栄養士。身近な材料で発見がある、料理をする気持ちを盛り上げてくれるレシピにファンが多い。野菜やたんぱく質たっぷりでバランスのとれた提案は、健康面でも信頼が厚い。『料理研究家・藤井 恵 おいしくてからだが整う、傑作レシピ選』が絶賛発売中。
(
『オレンジページ』2023年1月2日号より)
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