●飛田さん流・器を選ぶ3つのコツ
(1)ときめきを大事に「器を手に取った時、あの料理を盛りつけたいなとイメージできたら、それは買い!」
(2)アドバイスは素直に従う「フードスタイリストの友人達は、いわば器の目利きのプロ。その時はピンと来なくても、後からなるほど!となることが多いんです」
(3)安定感も大事「昔は薄手や不安定なものでも素敵であればよし、としてました。けれど年齢を重ねて倒れやすいものや、使う時にお客さんに気を遣わせるものは違うなと思うように。今では安定感重視!」
●飛田さんのお気に入りの器・3選
器はまんべんなく使うという飛田さん。料理と一緒で、その時のマイブームがあるのだとか。今、特にお気に入りがこの3つ。
林拓児さんの貫入石皿 「鎌倉のギャラリー・夏椿で購入。20年来の付き合いのスタイリスト・久保原恵理さんに勧められました。直径20㎝サイズがワンプレートにちょうどよくって。ほどよく立ち上がりがあるので、さじが絶妙にフィットします。一番登場回数が多いんじゃないかしら」
●坂野友紀さんのアルマイトボウル「岡山の金工作家・坂野さんのもの。年に数度行われる、オンラインの抽選販売でゲットしました。直径28㎝と大きめですが、とにかく軽くて扱いがラク。直火にかけられるので、しゃぶしゃぶや湯豆腐にも使えます」
●小山乃文彦さんのみかん灰粉引リム皿「アンティーク風の24㎝の大皿は、常滑の作家・小山乃さんのもの。スタイリスト・久保百合子さんに〈飛田さんの料理に合うから!〉と太鼓判を押されて。これが何を盛っても様になる。朝ごはんから金目の煮つけのようなおかずまで、全部受け止めてくれます」
●番外編「三谷龍二さんの木のボード」「こればっかりは食器棚に入らないのよね~」と笑いながら見せてくれたのが、大人気木工作家・三谷さんの木のボード。長さは飛田さんの身長とほぼ同じの153㎝! 大抵オブジェと勘違いされるそうですが、庭でのバーベキューやピクニックの時に活躍するそう。
●器は年に一度点検→思い切ってリリース!
器の総数は、怖くて数えたことがない(笑)と語る、飛田さん。
けれど御覧の通り、食器棚は驚くほどすっきり。それには理由があるのだとか。
「
年に1度、器の総点検をします。そして友人や知り合いが遊びに来た時に、ごそっと大放出するの。後であれ使いたかったなぁ…なんて後悔する時もあるけれど、それはそれ。渡した友人から、こんな風に使ってるよって教えてもらうのもうれしかったり。
何より思い切って手放さないと、新しいものが入ってこれないでしょ。余白が大事なんです」。
素敵だけれど、ほどよく抜け感があってチャーミング。
飛田さんらしい食器棚、いかがでしたか? ぜひあなたの食器棚のアイディアに取り入れてみて。
飛田和緒さん
相模湾を見渡す高台で夫と娘の3人暮らし。シンプルで気のきいたレシピにファンが多い。2023年1月17日に『料理家・飛田和緒/シンプルで作り続けたくなる、傑作レシピ選』(小社)が発売予定!
【関連記事】
飛田和緒さんの【自家製イクラの醤油漬け】レシピ。失敗なしの生筋子のほぐし方まで塩もみいらずで簡単、絶品!飛田和緒さんの【玉ねぎだけ餃子】レシピが革命的すぎる。