パッと見はきれいでも、意外と汚れがたまっているカーテン。ほこりや花粉、ハウスダストがしっかり入り込んでいることも……。
カラッと晴れる日が多いこの季節こそ、大物洗いにうってつけ。GWのまとまった時間を使って、思いきってカーテンを洗ってみませんか?
今回は、カーテンを洗濯機できれいに洗うコツをご紹介。気持ちのいい空気で部屋中を満たしましょう!
洗う前に〈洗濯表示〉をチェック!

布製品のメンテナンス情報を、コンパクトに記載してある〈洗濯表示〉のタグ。これをチェックして、自宅で洗濯できるかどうかを確認しましょう。
洗濯おけ中の数字は洗濯液の上限温度で、下の線は数が多いほど、洗濯機の弱い水流で洗う必要があることを示します。
※最近の洗濯機は「手洗い」表示でも洗える場合があるので、取扱説明書を確認してください。
カーテンは「おしゃれ着用洗剤」が基本
おしゃれ着用洗剤は、通常の洗剤より浸透性の高い成分が使われており、弱い水流でもすばやく繊維に浸透して、汚れをしっかり落とします。
酵素や蛍光剤も入っておらず、形くずれや毛玉、色あせなどを防ぐ効果も。カーテンやラグマットなどの大物はデリケートな素材が多いので、おしゃれ着用洗剤が最適です。

独自の「キレイ修復洗浄」で、洗濯によるダメージをケアしながら、汚れもすっきり。すすぎも1回でOK。
●アクロン フローラルブーケの香り450ml 270円(編集部調べ)/ライオン

汚れをしっかり落としながらも、ダメージリペア技術で繊維を内側から補修する効果が。
●エマール リフレッシュグリーンの香り 500ml 363円(編集部調べ) /花王
カーテンの洗い方
(1)フックをはずして、ほこりを取る

カーテンからフックをはずし、できればベランダなどでほこりをはたき落とす。
(2)蛇腹状にたたむ

汚れた面が表になるようにして縦3〜4等分の蛇腹状に折り返し、さらに同様に横3〜4等分にたたむ。(下記イラスト参照)
POINT蛇腹状にたたむと、洗剤液が内側までいきわたりやすくなるので、汚れが落ちやすい。
(3)洗濯機で洗う

洗濯ネット※に入れてから、洗濯機に入れる。おしゃれ着用洗剤を投入口に入れ、適したコースで洗濯する。縦型洗濯機の場合、水流の強い撹拌羽根付近がいちばん汚れが落ちやすいので、汚れている面が洗濯機の底になるように入れる。
※洗濯機の機種によっては、洗濯ネットが不要だったり、専用のパーツを使うものも。取扱説明書で確認を。
POINT洗濯ネットに入れる場合は、なるべくぴったり入るサイズに。こうしておくと洗濯中に生地がよれないので洗濯ダメージを軽減でき、しわにもなりにくい。
(4)物干しざおに干す

重い厚手のカーテンは物干しざおに干す。2本のさおをまたぐように干して風通しをよくしたり、途中で一度裏返すと早く乾く。ある程度乾いて軽くなったら、カーテンレールに取り付けて。
POINT薄手のカーテンやレースのカーテンなど、洗っても重くない生地はすぐにカーテンレールに取り付けてOK。洗濯じわが気になる場合は、ぬれているうちに手でのばして。
柔軟剤で仕上げると、ほこりがつきにくくなり、洗濯じわを防ぐ効果も! カーテンレールに干している間も香りが楽しめて快適です。
思い切ってカーテンを洗って、部屋の空気も心もスッキリ! 気持ちよく晴れた日を味方に、ぜひ家の中をリフレッシュしてみてくださいね。
教えてくれたのは……
大貫和泉さん
ライオン株式会社 お洗濯マイスター/洗濯用洗剤などの製品開発・ 調査に約20年間携わる。その長年の研究知識と2児の母親としての経験を融合し、わかりやすく、生活に役立つ洗濯情報を日々発信中。