電子レンジを調理に使う人も増えていますよね。鍋やフライパンより時短になるし、ガスより光熱費がお得で洗いものも減ります。また、短時間で加熱できるから油やお湯を使わず調理できて、食材の持つ栄養素がこわれにくいのもメリットなのです。
電子レンジを使うと、手間のかかる食材の下ごしらえもレンジ加熱なら簡単にできちゃう! タイパやコスパが◎です。今回は料理家でラク家事アドバイザーの島本美由紀さんに、知っておくと超便利な電子レンジのスゴ技を教えてもらいました。目からウロコのアイディアをご紹介します。
スゴ技①:堅いアボカドを柔らかく!

アボカドは縦4等分に切り、種を取り除く。かるくぬらして絞ったペーパータオルで、切り口が下になるようにしてアボカドを包み、耐熱皿にのせる。ふんわりとラップをかけて40~50秒加熱する。まだ堅いようであれば追加で10秒ずつ加熱を。加熱しすぎると味が落ちるので、加熱時間に注意!
【加熱時間の目安】アボカド1個(約150g):600Wで40~50秒
スゴ技②:ほうれん草の下ゆで

ほうれん草は洗って水滴がついたままの状態で根元を切り落とす。長さ3~4cmに切り、葉と茎に分ける。耐熱のボールに茎、葉の順に重ね入れ、ふんわりとラップをかけて3分加熱する。冷水にさらしてアクを抜き、ざるに上げて水けをよく絞る。
【加熱時間の目安】ほうれん草1わ(約200g):600Wで3分
スゴ技③:ヨーグルトの水きり

口径15cm程度の耐熱のボールにヨーグルトを入れ、ラップをかけずに2分加熱。ボールで受けたざるにペーパータオルを2枚重ねて敷き、ヨーグルトをあけて粗熱が取れるまで10分ほどおく。
【加熱時間の目安】プレーンヨーグルト200g:600Wで2分
スゴ技④:豆腐の水きり

2枚重ねたペーパータオルで豆腐を包み、耐熱皿にのせてラップをかけずに3分加熱。しっかりと水をきりたいときは、加熱後ペーパータオルをはずし、新しいペーパータオルで包みなおし、水分を吸い取って。
【加熱時間の目安】豆腐1丁(300~400g):600Wで3分
スゴ技⑤:大根の下ゆで

大根は皮をむき、使いたい料理に合わせて切る(幅は2cm以内)。耐熱皿に重ならないように並べたら、水大さじ2をまんべんなくふりかけ、ふんわりとラップをかけて6分加熱。ざるに上げて水けをきれば下ゆで完了。
【加熱時間の目安】大根1/4本(約300g):600Wで6分
料理の温めなおしや解凍に使うことが多い電子レンジですが、アイディア次第で忙しい人の最強の味方になってくれます。ぜひ試してみてください!
【注意事項】
●電子レンジの加熱時間は
600Wのものを基準にしています。
500Wの場合は1.2倍を、
700Wの場合は0.8倍を目安に加熱してください。
●機種により
加熱時間や加熱ぐあいに差が出ることがあります。初めは表記より10秒程度短い時間で加熱し、様子をみながら調整してください。
●今回のスゴ技は、
フラットテーブルタイプの電子レンジで検証しています。ターンテーブルタイプをご使用のかたは、加熱時間を適宜調整してください。
●スチームオーブンレンジのスチーム機能を使う場合は水をふりかけず、ラップの有無については取扱説明書に従ってください。
●
ペーパータオルは「電子レンジ使用可」のものを使用してください。発火のおそれがあるので、
加熱しすぎないようにしてください。洗って使えるタイプのものなど、熱に弱い
ポリプロピレン製のペーパータオルは使用しないでください。
●特に表記がない場合、耐熱皿は直径25cm、耐熱のボールは口径20cmのものを使用しています。
教えてくれたのは……
島本美由紀さん
料理研究家、ラク家事アドバイザー。200回を超える海外旅行経験から培った、感性豊かな料理を考案。YouTubeチャンネル「島本美由紀のラク家事CH」等で、電子レンジを使った時短アイディアや、手間なく食べられる調理のコツも続々発信中。