
生き方を選び直す為の『最終調整期間』の半年に【水晶玉子が占う2025年下半期運勢】

2025年は「165年に一度のサイクルの始まり」。その言葉どおり、前半は生活の足もとを揺るがすような出来事が続きました。後半に向けて、星々は何を語っているのでしょうか? うさぎ占いも大人気の水晶玉子先生が、時代の変わり目に必要な“気づき”と“視点”をやさしく解き明かします。
後編:【水晶玉子の2025年下半期の運勢】居場所を整えるのが開運に。いくらでもやり直せます
私たちは今、どんな時代の入り口に立っているのか
2025年も、あっという間に折り返し地点に来ましたね。今年の初め、私は「この年は、デジタル化の加速とともに、新しく約165年のサイクルが始まる節目の年になる」とお話ししました。それは決して大げさではなく、まさに今、私たちは時代の地殻変動のようなものを感じながら日々を過ごしているのではないでしょうか。
前半を振り返って印象的だったのは、人々の「気持ち」が少しずつ、けれど確実に変わってきたこと。たとえば“お米”の問題。物価の上昇は日常の話題にもなりましたが、とりわけ日本人にとって主食であるお米の価格が跳ね上がったことは、単なる数字の話ではありませんでした。「暮らしって何だろう」「豊かさってどこにあるんだろう」と、自分の生活を根っこから見つめなおすきっかけになったかたも多かったと思うんです。
星の動きも、まさにそのような変化を後押ししています。今年の春、3月30日に夢や理想をつかさどる海王星が魚座から牡羊座に、5月25日には現実と課題を象徴する土星も魚座から牡羊座に移動しました。これはとても大きな出来事。夢と現実の星がそろって新たなサイクルに入る、まさに「これからの時代」を形作る準備期間が始まったということなんです。
海王星と土星が12星座のトップバッター、牡羊座へ。新時代の始まり
牡羊座は12星座の最初のサインで、「始まり」や「自立」「開拓」を意味します。ですから、これまでのように「みんなと同じだから安心」「だれかが決めてくれる」という受け身の姿勢から、「私はどうしたいのか」「私はどんな未来を選びたいのか」という主体性にシフトしていく時期なんですね。実際、私のもとにも読者の方から「日本の未来が不安」「選挙に行ったほうがいいですか?」といった声がたくさん届くようになりました。
さらに、6月10日には木星が双子座から蟹座へと移動しました。双子座は情報やコミュニケーション、学びを象徴する星座。そこにあった木星は、前半の半年を「情報の洪水」ともいえるような時期にしていました。SNSや報道を通して、耳をふさぎたくなるようなニュースが毎日のように飛び込んできましたね。その一方で、役に立つ情報もいろいろあって「知ること」「学ぶこと」の大切さにもあらためて気づかされたかたもいたと思います。
そして年後半に入ると、蟹座的なものが前面に出てきます。蟹座は「家庭」や「家族」「居場所」といった、自分の“内側”を象徴する星座。ここからの半年は、情報の渦に巻き込まれるのではなく、自分の暮らしや大切な人たち、自分が守りたいものに焦点を当てていくことが、星の流れに乗るカギとなっていくでしょう。
変化はゆっくり。揺り戻しの中で自分を見つめて
ここで少し注意しておきたいのは、年後半は進みはじめたように見えた変化に、一時的に「揺り戻し」的な動きがあるということです。海王星と土星はそれぞれ、秋に再び魚座に戻ります。これは“逆行”という動きで、一度進んだものが少し戻ることを意味します。せっかく変わろうと思ったのにまた迷ってしまう、決めたつもりだったのに気持ちが揺れる――そんな出来事が増えるかもしれません。
でも、これは悪いことではないんです。むしろ、後戻りしながらじっくりと「何を大事にしたいのか」を見極める大切な時間。2026年になると、これらの星はもう二度と魚座には戻りません。つまり、2025年後半というのは、これからの生き方を選びなおすための“最終調整期間”ともいえるのです。
教育を象徴する双子座には、7月7日から天王星が入ります。これまで牡牛座にいて「食」や「お金」「暮らし方」を揺さぶってきた天王星が、「知のあり方」や「子どもたちの学び方」にも大きな変革をもたらしていくでしょう。不登校の問題、PTAの見直し、学校教育そのものの再構築――そうした動きも、ここから加速していくかもしれません。
こうした時代の波のなかで、私たちにできることは、自分の立ち位置をしっかりと見つけていくこと。そして、「自分で考える」「選ぶ」姿勢を持ちつづけること。それが、揺れる世界の中で自分らしく立ちつづけるための、大切な“心の軸”になるはずです。
水晶玉子先生

水晶玉子(すいしょう たまこ)
占術研究家。幼いころから占いに興味を持ち、東洋占星術、西洋占星術、タロットカードなど数々の占いを研究。
幅広い知識に裏打ちされた占いで当たると評判になり、女性誌を中心に大活躍。
オリエンタル占星術、フルーツフォーチュンなどのオリジナル占いでも知られる。
取材・文/有馬美穂 イラスト/shapre