気になるトピックスを毎日お届け!!

寝ても取れないその疲れに!7タイプ別『攻めの休養』で、活力を取り戻す新習慣とは?

しっかり寝たはずなのに、なんだか疲れが抜けない……。そんなときは、休み方が偏っているのかもしれません。

休養学の専門家・片野秀樹さんによると、実は「休むこと=寝ること」ではなく、活力を高める〈攻めの休養〉が大切なんだそう。「自分で決めたこと」「仕事と関係ないこと」「成長につながること」「楽しめること」の4条件を満たすのがポイント。

そこで紹介するのが、7つの休養。ここからタイプの異なる休養を複数取り入れることで、疲労回復が促進されます。できるものから、日々の生活に積極的に取り入れてみてください。

>>休養学のプロが教える「真の疲れを取る」秘策

① 休息タイプ

活動を停止して、元気に過ごすために意識して休みをとる

休息タイプは、7つのなかでもっとも一般的な休みのイメージに近い休み方。大事なのは、なんとなくだらだら休むのではなく、パフォーマンスを向上させるために意識して体を休ませるということ。一日じゅうベッドでごろごろして過ごしてしまっては、体の疲労を取り除くことができても、活力を高めることはできません。

お昼休みに10分だけ昼寝をしよう、休日にいつもより2時間遅く起きようと計画して実行するのはOK。

【質のいい眠りを得るために】

日の光を浴びて体内時計をリセットすること。そこから約15時間後に睡眠ホルモンであるメラトニンが分泌され、自然な眠りへと誘導してくれます。

② 栄養タイプ

栄養バランスを考えつつ、食べる量を抑えて消化器系を休ませる

疲れにくい体をつくるためにも、食事は大事。栄養バランスのとれた食事をとることはもちろんですが、じつは食事の量を減らすことも大切です。なぜなら、食べすぎないことが体(消化器系) を休めることにつながるから。

昔から、腹八分が健康にいいといわれてきましたが、実際に腹八分と満腹のマウスでその寿命を調べたところ、腹八分のマウスの寿命は満腹のマウスの1.5倍以上だったという研究結果※もあるそう。

※1990年、東海大学の田爪正氣講師らの研究より。

③ 運動タイプ

老廃物の除去やリンパの流れをよくすることで疲労感を軽減する

休養するのに運動? と思われるかもしれませんが、運動をすると血のめぐりがよくなり、体じゅうに酸素と栄養素を運ぶことができます。結果、老廃物の除去が促進され、リンパの流れもよくなり、疲労回復の促進に。激しい運動ではなく、ウォーキングや ストレッチなど軽い運動で充分。

また血行をよくする入浴も運動タイプの休養。シャワーではなく湯ぶねにつかり、38 ~40℃のちょっとぬるめのお湯に15~30分入りましょう。

④ 親交タイプ

人と交流したり、動物とふれあったりする

人と親しく交わることでストレスを解消し、活力を得る休み方。家族や友人との会話、職場での雑談など、人と会話をすることでリフレッシュすることができます。ペットなど動物とのふれあいも親交タイプ。人や動物とふれあうとオキシトシンという愛情ホルモンが脳から分泌されることが知られています。このオキシトシンが心の安らぎにつながり、ストレス軽減に効果を発揮します。

【人づきあいや動物が苦手な人は自然とふれあおう】

森林浴など自然とのふれあいも親交タイプに含まれます。自然の中に身を置くことで、セロトニンという幸せホルモンが分泌されるといわれており、これが安心感やリラックス感をもたらします。

⑤ 娯楽タイプ

自分の趣味や嗜好を追求する

好きな音楽を聴いたり、映画を見たり、本を読んだり。または、推し活に熱中したり、習いごとに打ち込んだりと自分の好きなことに没頭する休み方が娯楽タイプ。お気に入りのマグカップでコーヒーを飲むなど、趣味といえないようなささいなことでもOK。

とにかく自分が少しでも楽しいと思えて、気分転換できることなら何でもかまいません。

⑥ 造形・想像タイプ

何かを作ることや、思い出にひたることで心を癒やす

絵を描いたり、編み物をしたり、日曜大工で何かを作ったりという創作活動全般が含まれます。また、地図や時刻表を眺めて旅行している自分を想像したり、昔撮影した写真を眺めて楽しかった思い出にひたったりするのもこのタイプ。

創作活動なり、想像・空想なり、ひとつのことに集中すると、疲れやストレスを忘れることができるので、それが心の疲労回復に役立ちます。

⑦ 転換タイプ

ふだんとは違う環境をつくるために行動する

転換タイプの休み方とは、ずばりまわりの環境を変えることです。引っ越しや転職を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、もっと手軽にできるものでかまいません。旅行をする、部屋の模様替えをする、掃除をする、花を買ってきて部屋に飾る、アロマを楽しむなど、ちょっとした変化でOK。

【だれでも今すぐ実践できる環境の変え方】

私たちは皮膚一枚で外部環境と隔てられています。つまり、服を着替えることも外部環境を変えることに含まれるのです。リモートワークで一日じゅう家にこもりっきりという日に、あえておしゃれな服を選んでみるのもおすすめ。

だらだら過ごすだけではなく、「どう休むか」を意識することも大切。自分に合った〈休養タイプ〉を複数取り入れて、毎日の元気につなげてくださいね。

『オレンジページ』2026年5月2日号より)

教えてくれたのは……片野秀樹さん

博士(医学)、一般社団法人日本リカバリー協会代表理事。株式会社ベネクス執行役員。日本リカバリー協会では、休養に関する社会の不理解解消やリテラシー向上をめざした啓発活動、休養士の育成活動に取り組んでいる。著書に『休養学:あなたを疲れから救う』『疲労学:毎日がんばるあなたのための』(東洋経済新報社)などがある。

あわせて読みたい

監修/片野秀樹 取材・原文/佐々木紀子 イラスト/霜田あゆ美 文/池田なるみ