2025年がいよいよスタート! みなさん、初夢は見ましたか?
「
一富士二鷹三茄子」といえば、縁起のいい初夢として有名。このことわざには、新しい一年の幸運を願う日本人の思いが込められています。
じつは、この最強の吉夢には続きがあるんです。今回は、占術研究家・水晶玉子さんに教わる初夢秘話をご紹介。
もし当てはまる夢を見たなら、2025年は縁起がいいことが起こるかもしれません!
最強の吉夢、「一富士二鷹三茄子」を解説!
一富士
【運気上昇のモチーフ。健康で安全な一年を過ごせる】日本一高い富士山は、昔から立身出世、運気上昇の象徴です。富士と「無事(ぶじ)」や「不死(ふし)」をかけ、1年間の息災と安寧を与えてくれるとされています。広大なすそ野を持つので、末広がりや子孫繁栄も意味します。
二鷹
【飛翔の象徴。高く舞い上がり、チャンスをつかむ】大空を高く飛ぶ鷹は、新しい年が「飛躍」の一年になることを示しています。鷹と「高い(たかい)」をかけて、大きな目標を達成できる、上昇する運気に乗れるとも。また、鋭く強いつめで獲物をがっちり捕らえる様子から、「チャンスをつかみ取れる」運気も表しています。
三茄子
【物事を成し遂げられる暗示。子孫と財の運気も上昇】茄子と「成す(なす)」をかけて、子孫を成す、財を成すという意味のほか、物事の発展と達成、何事もうまくいくようになることを意味しています。また、昔は茄子が高価な野菜だったので、大きく実った茄子の初夢は、その年が実りある一年になる暗示ともされていました。
「一富士二鷹三茄子」には続きがあった!
初夢に出てくると縁起がいい4~5番目として、「四扇(しおうぎ) 」 「五煙草(ごたばこ)」という言葉があります。扇はおめでたい場で使われる道具で、末広がりの形をしていることから縁起がいいことが起こりやすいそう。煙草は、煙が天に向かって上がっていくさまを運気の上昇になぞらえています。
「一富士二鷹三茄子」の由来は諸説ありますが、徳川家に縁の深い駿河国(現在の静岡県)の名物を並べた説、徳川家康の好物を並べた説が有力のようです。
夢は目が覚めると忘れがちなもの。印象的な夢は日記に書き留めておくのがおすすめ、と水晶さん。2025年がどんな一年になるのか、ぜひ初夢の答え合わせをしてみてくださいね。
教えてくれたのは……
水晶玉子さん
占術研究家。東洋・西洋の枠を超えて、多くの占術を研究・執筆。オリジナルな視点からの解釈は「当たる」と定評がある。 2025年の開運をサポートする最新刊、『水晶玉子のオリエンタル占星術 開運暦2025』(集 英社)、『水晶玉子の開運・和暦ダイアリー2025』(世界文化社)が発売中。X(@Suisho_Tamako)など、SNSでも情報を発信。