年末年始に盛り上がる華やかな太巻きを教えてくれたのは、「すし飯だったら、いくらでも食べられちゃう!」と語る、ごはん同盟のしらいのりこさん。
2種のまぐろをぜいたくに使った〈まぐろづくし巻き〉で、基本のすし飯から、基本の巻き方、きれいに切り分けるポイントまで、コツだっぷりでお届けします。
分かりやすい〈まぐろずくし巻き〉の巻き方動画もあるので、チェックしてみてくださいね。
『基本のすし飯』のレシピ
材料(太巻きずし3本分)
炊きたてのご飯……2合分(約720g)
〈合わせ酢〉
砂糖……大さじ2
酢……大さじ3
塩……小さじ1
作り方
(1)合わせ酢の材料はよく混ぜ合わせておく。ご飯を大きめのボールに入れ、合わせ酢を回しかける。
(2)しゃもじでご飯を切るように混ぜ、なじんだらうちわであおぐ。米粒の表面につやが出るまで、これを3~4回繰り返す。
「混ぜる」と「あおぐ」は同時に行わず、交互にすることで合わせ酢がしっかりとご飯にしみ込みます。
(3)粗熱が取れたら、すし飯が乾かないように堅く絞った清潔なぬれぶきんをかぶせ、人肌くらいにさます。
『まぐろづくし巻き』のレシピ
まぐろづくし巻き
材料(1本分)
すし飯(上記参照)……1/3量(約240g)
焼きのり(全形)……1枚
〈具〉
まぐろの刺し身……6切れ(約60g)
ねぎとろ……60g
たくあん……20g
青じその葉……3枚
しょうゆ
練りわさび
具の下準備をする
まぐろはしょうゆ適宜にさっとくぐらせる。ボールにしょうゆ小さじ1、わさび少々を入れて混ぜ合わせ、ねぎとろを加えて混ぜる。たくあんはせん切りにする。青じそは軸を切る。
〈基本の巻き方〉
(1)のりにすしめしをのせる
巻きすはつるつるした面を上にして広げる。のりはざらっとした面を上にして、手前を巻きすの手前の辺とそろえて縦長に置く。すし飯をひとまとめにし、奥を2cmあけて置き、手前に向かって広げる。
均一に平らに広げることが、きれいに仕上げる最大のポイント。すし飯が手にくっつくときは、エンボスタイプの使い捨て手袋がおすすめ。 または、指先を手酢(水10:酢1程度の割合で混ぜる)でぬらすとすしめしが広げやすい。
(2)具をのせるすし飯の中央に青じその葉を少しずつ重ねながら並べ、その上にまぐろ、たくあんの順に重ねる。奥にねぎとろをまぐろにそわせるようにのせる。
(3)のりで巻く
巻きすの下に親指を添え、残りの4本の指でのりと具材をかるく押さえながら、巻きすの手前を持ち上げる。手前からすし飯の端に向かって一気に巻く。4本の指で手前に向かって巻き終わったすしを巻きすごと引き寄せ、形を整える。巻き終わりを下にして10分ほどおき、巻きすをはずす。
手前のすし飯を、奥のすし飯にくっつけるイメージで、ためらわずに一気に!
〈きれいに切り分けるポイント〉
(1)包丁を水でぬらし、ふきんでかるく水けを拭く。切るごとにこれを繰り返す。
(2)やさしく引くように包丁を動かし、太巻きずしの長さの真ん中、さらにその真ん中と切り、8等分に切り分ける。
具がつぶれないよう、包丁の刃元から刃先まで、刃全体を使うようにして大きく引きながら切るとよい。
まぐろづくし巻きの巻き方を動画で見る
教えてくれたのは……しらいのりこさん(ごはん同盟)
お米料理研究家。夫のシライジュンイチさんとのユニット「ごはん同盟」の調理担当。ご飯のおいしさを世に広めるべく、料理教室、レシピ開発、イベント、メディアなどで幅広く活躍。
ねぎとろ、たくあん、具の食感の違いも楽しい、まぐろ好きにはたまらない太巻きずし。おもてなしにも、手土産にも喜ばれること間違いなし! コツを知ってマスターしたら、あとは巻いて巻いて巻きまくりましょう!
(『オレンジページ』2024年1月2日号)
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