行列のできる定食屋・菱田屋が誇る、冬の大人気メニューといえば『ピリ辛すじ豆腐』。とくに女性に支持されている逸品を、
5代目店主の菱田アキラさんに教わりました。
韓国風のすじ煮は、濃厚な味わいと絶妙な辛さでご飯がとまらない。とろける牛すじをひと口ほお張れば、悶絶必至のおいしさです。
まずは牛すじの下ゆでからスタート。一度食べたら忘れられない、秘伝のレシピを要チェック!
牛すじの下ゆでのやり方
材料(作りやすい分量)
牛すじ……1kg
作り方
(1)鍋にたっぷりの湯を沸かす。煮立ったら牛すじを入れ、表面が白くなるまで3分ほどゆでる。ざるに上げ、流水でよくもみ洗いする。汚れを指でこすり落とす。
(2)口径25cmの鍋に(1)を入れ、かぶるくらいの水を加える。強火にかけて煮立て、アクが出れば取る。
(3)アルミホイルで落としぶたをする。弱火で1時間~1時間30分ゆでる※。
(4)煮上がったら、そのままさます。大きめの一口大に切る(ゆで汁は牛すじスープとして使う)。
※圧力鍋の場合は、圧力がかかったら弱火にし、10分を目安に加圧する。火を止め、圧力が下がるまでそのままおく(容量4.5リットル以上のものを取扱説明書に従って使用して)。
保存の目安
牛すじとスープは保存袋(または冷凍用保存袋)に入れ、冷蔵で3日ほど、冷凍で1カ月ほど。
『ピリ辛牛すじ豆腐』のレシピ
材料(4人分)
ゆで牛すじ(上記参照)……500g
牛すじスープ(上記参照)……適宜
木綿豆腐……1丁(約300g)
九条ねぎ(なければ万能ねぎ)……2本
あれば糸唐辛子……適宜
白いりごま……適宜
〈A〉
にんにくのすりおろし……1~2かけ分
砂糖……大さじ4
しょうゆ……大さじ3
コチュジャン……大さじ2
あれば粉唐辛子……大さじ1
作り方
(1)豆腐は横4等分に切る。口径18cmの鍋に牛すじ、豆腐、〈A〉を入れる。スープをかぶるくらい(目安は2と1/2カップ)まで加えてさっと混ぜる。強火にかけ、煮立ったら弱めの中火(表面がふつふつするくらい)にし、10分ほど煮る。火を止めて、10分ほどおいてさます(人肌くらいが目安)。煮立ったら弱めの中火で10分煮て、10分さます作業をあと2回繰り返す。
(2)煮上がったら、九条ねぎを入れる。器に牛すじと豆腐を盛り、ねぎと、あれば糸唐辛子をのせ、白いりごまをふる。
牛すじも豆腐もねぎもスープも、どれをとっても最高においしい……!
寒い季節にぴったりの一品を、ぜひおうちでゆっくりと堪能してくださいね。
教えてくれたのは……
菱田アキラさん
創業100年を超える、東京・駒場東 大前の定食屋「菱田屋」の5代目店主。 「菱田屋の料理で、ゆっくりお酒が飲みたい!」というリクエストにこたえ、 2021年に「菱田屋酒場」をオープン。 受け継いだ昔ながらの味を守りつつ、 酒場オリジナルの料理を提供し、人気を集めている。