さまざまな仕事先での食事とエピソードを披露してくれている連載『
下野紘の現場メシお届けします。』
今回は、8月で連載1周年を迎えたことを記念して特別編を3本立てでお届け!
連載第1回で紹介した『
音泉祭り』が今年も開催されるとのことで、イベント当日の下野さんに密着して「現場メシ」をのぞかせていただくことに。
>>第1弾はこちら>>第2弾はこちら特別編の最後は、音泉祭りをやりきった下野さんへのインタビュー。お疲れのところ、現場メシのことや連載についてお話を伺いました。頭に王冠をつけたままの姿で現れた下野さん、さすがです。
―――音泉祭り、本当にお疲れさまでした。すべて終わってみて、いかがでしたか? 下野さん、ずっとステージに出っぱなしでしたね……やる前はそれほど気にしてなかったんですけど、思ったより休憩が少なかったですね(笑)。さすがにちょっと疲れたかな。
―――お疲れのところすみません……。今、いちばん何が食べたいですか?食べるものより、やっぱりお酒でしょうか。まだ暑いし、ビールで「お疲れさまー!」とやりたい! そういった現場もあるんですよ。終わってから、スタッフのみなさんと飲むという。お酒好きな人たちが多いと特に。
―――残念ながら、お酒はありませんが、今日のケータリングはいかがでしたか?最高でしたね、すごかった! この音泉祭りのケータリングって年々パワーアップしている気がします。流しそうめんとか、おもしろいですよね。水を流すのも人力だったので、意外と人件費かかるなと思っていました(笑)。
今回は出演されるかたがたのリクエストがもとになっているから、なおさらバリエーションがあったんじゃないかな。僕からの要望は焼きそばでしたが、他の人はお肉だったり、北海道の有名なソーセージだったり。
―――焼きそばのお味はいかがでしたか?おいしかったですよ。あと、かなりおすしが好きなので、それがうれしかったですね。だれがリクエストしてくれたんだろう。かと思えば、リクエストが通らなくて、外にタコスを食べに行った川島くんもいましたしね(笑)。
―――クイズになるほどのいい企画でしたね。まさかケータリングじゃないとは思いませんでした。話は変わりますが、今回のイベントは、男性陣がみなさん浴衣ということで。お衣装のポイント教えてください。久しぶりに浴衣を着ましたね〜。音泉のテーマカラーが緑なので、この柄を選んだのですが、シックな感じが新鮮で自分のなかでも新しいなと感じました。浴衣というとやっぱり青や白とか明るい色のものが多かったりするので、いつもと違う衣装を身につけるのは楽しかったですね。
―――そのシックな浴衣に、キラキラの王冠がまたいい雰囲気でした。 今までは、帽子のような大きな王冠をかぶっていたんです。でも、今年は浴衣だから、王冠はなしになるかもと言われて……。小さくてもいいから王冠は欲しいです! とお願いして作ってもらいました。
―――きちんと「音泉」の文字も入っていて、輝いています。昨年のものと比べてどうですか?断然、動きやすい! 帽子型は中にクッションを入れているので、重みがあったんですよ。しっかり留めてはいるけれど動きには制限があって、頭を振ると落ちちゃう可能性があったんです。でもこれは軽いし、落ちにくいので、ほら(と言って、ブンブン頭を振ってくれる下野さん)。ね、大丈夫でしょ。壊れたりしないかぎり、たぶんこれからも使いつづけることになりそうです!
―――イベント全体で、印象に残っているのはどのコーナーですか?やっぱり創作おにぎりですね。なかなかでした。意外と食べられなくはなかったですけど、それでも、なかなかだった……。僕、昔ああいうのを食べる機会がよくあったんです。そのころ出演していた作品で、栄養のことだけを考えて、味や見た目は度外視するキャラクターがいたので、そこから派生して「こんなものどうでしょう」といろいろ食べる企画があって……当時を思い出しました。
イベント中に登場したおにぎり
―――どんなものをめしあがったんですか?いちばんきつかったのは「納豆カルピス茶漬け」です。食べましたけど、きつかったですねー。においもあるし。あとは「塩辛チョコ」。いかの塩辛にチョコレートをかけたものですが、厳しかったですね。脳が拒否していたのを思い出します。それに比べたら、ねるねるねるねおにぎりは、まだ頑張れます。頑張れる? うん、頑張れます(笑)。
―――昔の仕事を思い返すきっかけになったんですね。そうですね。記憶がよみがえって、ある意味若返ったかもしれません(笑)。昔の自分が目に浮かんで、そういえば、こういう仕事もしていたなーと。そのころの頑張りぐあいを思い出しました。
―――また、こういうお仕事が増えたら……少なくとも、50歳までは、とにかく体を張ろう、頑張ろうという気持ちでいるので……(しばらく無言)はい……(再び無言)大丈夫です……(笑)。
―――楽しみにしています(笑)。ほかにも、津田さんや梶くんからメッセージをいただけたのもうれしかったです。昔からずっといっしょにやらせてもらってきた二人なので。
―――お二人とも、メッセージの中での下野さんパートはオチにもなっていて、仲のよさが伝わってきました。僕のところに集約すれば最終的になんとかなるっていうね(笑)。そういう信頼関係があるのかもしれません。
―――それらのウケも含めて、ツッコミなどのやり取りはすべてアドリブですよね?台本に書いてある進行以外は全部アドリブです。だって何が出てくるかわかりませんからね。お客さんが求めているものをキャッチして出して、それに答えてというやり取りをしていく。タイムスケジュールも気にしながらです。
全部台本に書いてあったらどんなに楽か……、時間だからとコーナーが途中でもぶった切れたら……。大変ではありますが、生ものですからね。何よりお客さんが楽しんでくださることがいちばんなので、盛り上がってよかったです!
―――私たちも楽しかったです! イベント自体もそうですが、実際に裏側を見せていただいて、現場メシのリアルな姿を目にすることができました。連載についてはいかがですか?連載を始めてからは、現場メシに対する気持ちが変わりました。今までは楽しくおいしく食べているだけだったものが、各現場でこんなにいろんな工夫を凝らしてくださっているんだなとあらためて感じています。
あとは、演者のみなさんに協力をお願いすることも増えて「オレンジページnetに載せたいので、いっしょに写真撮ってください」なんていうやり取りも楽しいです。みなさんそれで連載に興味を持ってくださったりもするので、ありがたいですね!
―――新しい料理が届くたびに、食べずにまずiPadを向けている下野さん、さすがでした。iPadで撮るのも……僕のファンのかたがたはご存じのことなんですが、あらためてお伝えすると僕は今でもガラケーなんです! スマホに替えるのがめんどうなので、いつも今回お見せしたようなスタイルで撮影しています。
―――そんな連載のなかでの苦労はありますか?バランスですね。この現場はおもしろいネタがあるぞ! と思っても、ケータリング自体がなかったり。ケータリングがおいしくても、現場でのネタに迷ってしまったり。だから、とにかく写真を撮れるだけ撮って、これで書けるだろうかと考えながら悩みながらですね。それまで何も考えずにおいしくいただいていたので(笑)。これからも、いろいろとネタを探して続けていきたいと思っています!
インタビュー前、お疲れの下野さんに、食べたり飲んだりしなくて大丈夫ですか? とおききしたところ……「このあと、タコパに行くので大丈夫です」とのお答え。友人宅でのたこ焼きパーティがすでに始まっているとのことで、これから合流するのだそう。「ちょっとケータリング食べすぎちゃったから、おなかすかせないと……」と。大忙しのステージを終えてもなお、食べる楽しみに貪欲な姿勢、さすがキング!
これからも、きっとたくさんのおいしそうな現場メシを届けてくれるにちがいありません。乞うご期待です。
>>特別編・第1弾はこちら>>特別編・第2弾はこちら
■音泉祭り2024~アニラジといえば、音泉だね!~https://www.onsen.ag/sp/20th/■下野紘ひとりらじおhttps://www.onsen.ag/program/shimono

下野 紘(しもの・ひろ)
4月21日 東京都生まれ。アイムエンタープライズ所属。
2001年に声優デビュー翌年、2002年にはアニメ「ラーゼフォン」で主役の神名綾人に抜擢される。
アニメの主な出演作品は「僕のヒーローアカデミア」荼毘役、「進撃の巨人シリーズ」コニー・スプリンガー役、「鬼滅の刃」我妻善逸役、「ONE PIECE」光月モモの助役などがあり、ほかにも「CDTVライブ!ライブ!」でナレーションを務めるなどアニメ以外でも幅広く活動している。
