ラジオの収録や朗読劇、アニメや映画、DVD発売を記念したイベントなど、さまざまな仕事先での食事とエピソードを披露してくれている連載『下野紘の現場メシお届けします。』
今回は、8月で連載1周年を迎えたことを記念して特別編を3本立てでお届け!
連載第1回で紹介した『音泉祭り』が今年も開催されるとのことで、イベント当日の下野さんに密着して「現場メシ」をのぞかせていただくことに。
今回の現場メシはどんなもの? 下野さんはいったい何を食べるの? 下野さんの舞台裏での過ごし方は? そんな疑問を抱えながら、いざ現場へ。
本日の現場:音泉祭り2024~アニラジといえば、音泉だね!~
「音泉(おんせん)」とは、アニメ・ゲーム・声優に関連したネットラジオサイト。番組のパーソナリティのみなさんが集結するイベント「音泉祭り」は、毎年大きく盛り上がっています。
さて、われわれスタッフが到着したのは10時半。すでに下野さんはリハーサルに入っています。舞台裏にはモニターがあり、下野さんが他の出演者のかたがたとトークをしている姿を横目に(もちろん、心の中では「下野さんファイト!」と応援しております)、さっそく今日の「現場メシ」をチェック。
まだお昼前にもかかわらず、すでにさまざまな具材がのったおにぎりがずらり。
「ツナマヨおかか」や「ちりめん山椒」というオーソドックスなものもあれば、「黒毛和牛ローストビーフ トリュフソース」「いぶりがっこ 味噌チーズ」「ホタテ塩麹バター」といった変わりだねまで。のりが別添えになっていて、なんともおいしそうです。これは、リハ前の朝ごはん代わりとして並べられたもので、すでにもういくつかなくなっています。
そこに下野さんのマネージャーさんから情報が。
「下野さん、今日は到着するなり、ダッシュしてここに来たんですよ……。ケータリングをすごく楽しみにしていたみたいです」
朝から食に貪欲な下野さんの姿、私たちも見たかった……。
と思っている間に、続々と豪華なおかずが運び込まれていきます。
「焼きそば」「ローストビーフ」「ウインナー3種」「岩中豚のロースト」「大山鶏の手羽元 台湾風赤ワイン煮」といったメニュー。
そして、その隣にはなんと生ハムのかたまりが。その場で好みの厚さにスライスしてくれるというサービスに驚きです!
さらに横に目を向けると、冷蔵ケースにはスイーツの数々がギュッと詰め込まれています。
アイスやプリン、りんごあめ、そして連載第1回にも登場していたフルーツ大福。その横には、かき氷器とソフトクリーム製造機まで。これは演者やスタッフのみなさんが自ら好きなように作ってね、というお楽しみ企画なのです。
下野さん、本日1発目の現場メシ
豪華なラインナップに目移りしているところへ、リハーサルの休憩に入った下野さんが登場! タタタッと駆け足で現場メシのもとへ。目を輝かせて「うおー!」とうれしそう。
さっそく手をのばすかと思いきや、「いやいや、写真撮らなきゃ! まず、写真なんですよ」とiPadを手に次々に写真を撮っていきます。
スタッフのかたが「下野さん、休憩時間短いですからね……」と、心配そうに声をかけるも「大丈夫、大丈夫!」とテキパキ動く下野さん。写真を撮り終わったら「かき氷、やっちゃおうかな」と、今度は真剣な面持ちで氷を削りはじめます。
ブルーハワイのシロップをかけて完成かと思ったら、再び氷を削りはじめました。まさかの2段構成です。
仕上げに再びシロップをかけて「できました!」と満面の笑みが出たところで、「下野さん、リハ始まります」との声が。ああ、せっかく作ったのに食べられないのだろうか、と心配になりますが……、
そこは、さすが下野さん。「ええい、このまま行っちゃいます!」と歩きながらガブッとかき氷にかぶりつき(笑)。そう、スプーンは使いません。
そのまま早歩きしながら食べつづけるも「あー、全部食べられないや……楽屋に置いておいてね」と残念そうにマネージャーさんに手渡し、またステージへと戻っていきました。なんという忙しさ……。私たちはその後ろ姿を見守ることしかできませんでした。
リハーサル終了。本気の現場メシ大会スタート!
さて、リハーサルがすべて終わって、楽屋へいったん戻ってきた下野さん。先ほどのかき氷を食べ歩きしながら(今度はスプーンを使う余裕あり)「さあ、焼きそば、食べますよー!」とうれしそう。
じつは、今回のケータリングは、出演者のみなさんのリクエストをもとにしたラインナップ。下野さんがお願いしたのは、まさに焼きそばなのです。
というわけで、かき氷をかき込んだら、真っ先に愛する焼きそばのもとへ。
横に並ぶ岩中豚のローストもいっしょに盛りつけた焼きそばの皿を掲げ、もう一方の手にはおにぎりを持ち、いざ実食。
……と思ったところで、なんと「流しそうめん始まりま〜す」という声がかかりました!
楽屋前の廊下に移動してみると、流しそうめんを流す長い竹が設置されています。じつは、岬なこさんのリクエストから実現したのだそう。
水はペットボトルから手動という即席ながらも、みなさんは箸を片手にうれしそうに列を成しています。その姿を見た下野さん、手もとの焼きそばを見て逡巡したのちに「よし、いったん焼きそばは置いておいて、そうめん食べます」と列に加わることに。
下流に陣取りながら、なかなか流れてこないかと思いきや、いきなり大量に流れてきたりする麺に翻弄されながら、なんとかそうめんをおなかに納めました。
じつは、リハーサルが終わった時点でメイクをする予定だった下野さん。予定をちょっと変更し、流しそうめんを先に楽しみ、焼きそばを食べながらメイクすることにしたのでした。
メイクを終えてもキングのお食事は止まらない!
下野さんがバタバタとメイク室に入ったころ、ケータリングの現場に届いたのはなんと大きな桶に入ったおすし!
傍らには、ずっしりと重みのあるカツサンドも積まれていき、運よくその場にいた演者さんたちから歓声が上がります。あっという間に列ができ、おすしは次々とみなさんのおなかへ……。
みなさんがおすしを楽しんだところで、メイク室から下野さんが登場。頭にはキラキラと輝く王冠が輝いています! 「音泉キング」という称号を持つ下野さんは、イベントのたびに王冠を頭にのせて挑んできました。今回も言わずもがな。
ばっちり決まった姿を披露したところで「まだ、時間あるよね? おすしあるよね?」と、またまたケータリングのもとへ駆け足です。
手前に積まれたカツサンドを入念にチェックしたあと、半分以上食べ尽くされているすし桶を見て、「まぐろ、もうないんだ……」と一瞬悲しそうな表情に。
しかし、すぐ気を取り直して、かっぱ巻きや鉄火巻き、卵を盛りつけてうれしそうにパクリ。1分もかからずに食べきります。
「いつも時間がないから、飲むように食べるのが通常なんですよ」と言いながら、すぐに立ち上がってステージへと戻っていきました。
「寸暇も惜しまず」という言葉が何度も思い浮かぶほどの下野さんの現場メシ。3分あるならばと、すぐにケータリングのもとへ駆け寄る姿からは、食べることを楽しみたい、おいしいものを逃したくない、という思いが伝わってきます。
忙しさを感じさせないほどの笑顔で、かき氷にかぶりつき、焼きそばに大喜びし、おすしを飲み込む。そうして下野さんは、本番へと向かったのでした。
次回は『本番編』! どうぞお楽しみに♪
>>第2弾・音泉祭り本番編
記事内で登場したイベント・お店など
■音泉祭り2024~アニラジといえば音泉だね!~https://www.onsen.ag/sp/20th/■下野紘ひとりらじおhttps://www.onsen.ag/program/shimono
■TARO TOKYO ONIGIRI
https://www.tarotokyo.jp/
■日本橋 宇田川「特製カツサンド」
https://www.instagram.com/udagawa.nihonbashi/
■TOKYO 立川ぷりん by.YUICIRO&A「立川ぷりん プレーン味」
https://shop.yuiciro-a.com/
■弁才天「覚王山フルーツ大福」
https://ec.benzaiten-daifuku.jp/
下野 紘(しもの・ひろ)
4月21日 東京都生まれ。アイムエンタープライズ所属。
2001年に声優デビュー翌年、2002年にはアニメ「ラーゼフォン」で主役の神名綾人に抜擢される。
アニメの主な出演作品は「僕のヒーローアカデミア」荼毘役、「進撃の巨人シリーズ」コニー・スプリンガー役、「鬼滅の刃」我妻善逸役、「ONE PIECE」光月モモの助役などがあり、ほかにも「CDTVライブ!ライブ!」でナレーションを務めるなどアニメ以外でも幅広く活動している。