いつの季節も幸せな気分になれる、あつあつの
グラタン。
今回は、フレンチシェフの藤野さん夫婦が、昔から愛してやまないという『
ドフィノワ』をご紹介します。
グラタン・ドフィノワとは?
ドフィノワとは、じゃがいものグラタンこと。フランスにあるドフィネ地方の郷土料理です。使うのはじゃがいもだけというシンプルさながら、その甘みとクリーミーな味わいが、きっとこころに残るはず。
おうちで作れる本格フレンチの定番総菜、ぜひお試しください。
『簡単本格ドフィノワ』のレシピ
材料(作りやすい分量)
じゃがいも(メイクイーン)……4~5個(約400g)
〈A〉
牛乳……1と1/4カップ
生クリーム……1/2カップ
塩……5g
ナツメッグ……適宜
こしょう……適宜
にんにく……適宜
粉チーズ……25g
バター……適宜
作り方
(1)じゃがいもは皮をむき、幅5mmに切る(水にさらさない)。耐熱容器の内側ににんにくの切り口をこすりつけ、バターを薄く塗る。オーブンを180℃に予熱する。
(2)深めのフライパンにじゃがいも、〈A〉を入れて中火にかける。ときどき混ぜながら、煮つまって全体にとろみがつくまで、ふたをせずに10分ほど煮る。木べらで押すと、いもが割れるくらいが目安。
(3)(2)を耐熱容器に入れ、粉チーズを散らす。180℃のオーブンで20分ほど焼く。
ほくほくのじゃがいもと香ばしい焼き目に、思わずうっとり。
じゃがいものでんぷん質で、ゆるくとろみがつくので、小麦粉いらずで作れます。
ぜひドフィノワを食卓に並べて、楽しいひとときをお過ごしください。
教えてくれたのは……藤野賢治さん 嘉子さん
フランス料理店「カストール&ラボラトリー」のオーナーシェフと、料理研究家のご夫婦。賢治さんは、フランスや日本の有名レストランで修業を重ね、現在は南青山で料理教室も行うレストランを主宰。嘉子さんは、雑誌やテレビ、講演などで活躍。家庭で手軽に作れる心なごむ料理と、温かな人柄にファンも多い。