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預貯金・不動産・保険関係の紙もの。「大事なものが見つからない」を防ぐ収納のコツ、教えます!

2024.04.14

お金にまつわる紙ものって、なんとなく怖くて捨てにくいですよね。でも、「とりあえず置いておこう」では、いざというとき大事なものが探せず困ってしまいます。ためがちな3つの紙もの整理収納のコツを、片づけ講師の渡辺亜矢さんに教えていただきました。

預貯金の紙もの

メインで使う口座以外に、学校の給食費や習い事の月謝用、以前の勤め先の給与口座など、複数の口座を持っている人も多いのでは? 加えて、ネットバンキングの普及で、紙の通帳がないケースも増えています。どんな口座を持っているのか見える化しておかないと、損をしたり、自分に何かあったときや親の介護をするときなど、家族が対処に困ることも。また、通帳は今使っているもの1冊を残して、古いものは処分してOK。銀行で出入金の履歴を出してもらえたり、WEBでダウンロードできる銀行も多いので、心配な人は確認しておくとより安心。

Step1 通帳をすべて集めてリスト化する
自分と家族の通帳を並べたら、口座名と用途を紙に書き出してリスト化する。リストにするのがめんどうな人は、通帳の表紙をコピーしてリスト代わりにしても。今後使わない口座は、この機会に解約しておくと口座管理がラクに。

Step2 クリアファイルに1口座ずつ入れる
透明のクリアファイル1枚に1口座ずつ通帳を入れる。通帳が落ちないよう、クリアファイルの横の開口部を養生テープで留めておく。ファスナー式の保存袋1枚に、名義人別、用途別に入れてもOK。養生テープに名前や用途を書いて貼っても。

Step3 仕分けボックスにまとめて収納
専用の仕分けボックスを用意し、通帳を入れたクリアファイルを収納する。よく使う口座をいちばん手前に入れるとよい。中身を見やすくするため、ボックスは斜めにカットされていてクリアファイルを縦収納できるものがおすすめ。

そもそも通帳が整理できていないと自分の資産状況が把握できず、適切なマネープランを立てづらくなります。近年は未利用口座に手数料がかかる銀行が増えており、使わず放置すると損することも。また、親がどんな口座を持っているのかまったくわからないと、介護費用を子どもが負担したり、相続の手続きが進まないこともあるので注意が必要です。

不動産関係の紙もの

日常生活では使うことがほとんどない、不動産の書類。ただし、売買や相続をするときには必要不可欠なので、購入後、数年たったら整理しておくと安心です。その際にやりがちなのが、必要な書類だけでなく、不要なものまで大量に残していること。このままではいざというとき、必要な書類が埋もれてしまい見つからないことも。とっておきたいのは、①登記済権利証(もしくは登記識別情報通知書)、②売買契約書、③重要事項説明書、④地中埋蔵物の有無などです。

Step1 不要な書類は捨てる。不安なら写真で残す
まずは必要な書類と不要な書類を仕分ける。途中段階の設計図や見積書、住宅設備のカタログなどは捨ててしまってOK。

Step2 クリアファイルに1種類ずつ入れる
クリアファイル1枚につき書類1種類を入れる。何が入っているかひと目でわかるよう、クリアファイルに養生テープを貼り、書類の名称を書いておくとなおよし。

 Step3 仕分け用ファイルに収納する
不動産関係専用の仕分けファイルを用意し、書類を入れたクリアファイルを収納する。取り出す機会が少ないので、書類の数が少ない場合はファスナーつきのタイプもおすすめ。よりコンパクトにまとめられるメリットが。

売却や相続で必要になるのが①権利証。厳密にはなくても手続きできますが、代わりの書類を用意することになるので、あったほうが手間は省けます。また上記の②~④のほか、不動産関係で見落としがちなのがリフォームの履歴書類(住宅履歴情報)。外壁や屋根、水まわりなどの工事書類は、売るときに有利になるのでとっておくのがベター。

保険関係の紙もの

万が一の場合に備えて加入する、医療保険や生命保険。ところが自分が急な病気やけがで動けないとき、手続きに必要な書類の場所がわからなかったり、どんな保険に入っているか家族がまったく知らないと、必要なときに役立てることができません。加入している保険証券の収納場所を、家族間で共有しておくことも大切です。

Step1 クリアファイルに1銘柄ずつ入れる
クリアファイル1枚につき、保険証券などの必要書類を1銘柄ずつ入れる。自動車保険は車のダッシュボードに入れている人が多いが、家族が探しやすいよう車内にはコピーを置き、原本はこの方法で保管するのがベター。

Step2 家族で内容を確認する
ほかの紙ものと同様、保険関係のクリアファイルだけを収納する専用ボックスをつくり、収納する。ボックスの置き場所を家族間で確認しておく。

 保険金の受け取りには、保険証券や印鑑が必要。必要なものがどこにあるのか、どのような場合にいくら受け取れるのか、きちんと把握し、家族にも伝えておきましょう。保険の見直しをしたいときにも、契約内容の確認や解約手続きがスムーズに進みます。担当者の連絡先がわかるものがあれば、いっしょにしておくと便利。

なお、オンラインが浸透してきたこの時代、あらゆる場面で必要なのがIDやパスワード。紙にメモしておくと、忘れてしまったときや万が一のことがあったときのバックアップになります。リング式ノートに1ページにつき1件ずつ書くと、不要になったらはずせますよ。

整理整頓が苦手でも、お金にかかわることだけは、しっかりと行っておきたいもの。自分だけでなく家族のためにも、この機会にしっかりと取り組んでみませんか?

教えてくれたのは……

渡部亜矢さん

片づけ講師。一般社団法人実家片づけ整理協会代表理事。実家片づけアドバイザー®。片づけが苦手な人でもできる整理術や親子で取り組む生前整理などに定評がある。おもな著書に『「これから」の人生が楽しくなる!60歳からの「紙モノ」整理』(青春出版社)など。

監修/渡部亜矢 撮影/五十嵐 公 イラスト/ナカオ テッペイ  文/池田泉 編集部・吉川

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