
鎌倉の古民家との出会い

2年前、鎌倉に移住するきっかけになったのは、築80年の古い家との出会いでした。
この家に出会わなければ鎌倉移住はあり得なかったと思います。
ただこのお家、思った以上に難アリだったのです。
今日は私の愛すべき古民家をご紹介させてください。
家との出会い
なんとなく夫に、「一度で良いから古民家なるものに住んでみたいな〜」と言ったら、夫がネットで見つけてきてくれたのがこの家でした。
「この古民家、よさそうだけど、鎌倉? え、鎌倉!?」
という感じでその週末、さっそく内見へ。
一目惚れでした。
その足で不動産会社さんに行って申込みを入れました。

思った以上にやばい家だった
鎌倉が好きで「いつか鎌倉に住めたらね〜」なんて言っていたものの、あまりよく考えずに移住を決めてしまった私たち。
特に私は、東京以外の場所に住むのも、古民家に住むのも初めて。
「プロパンガスって何?」などと無知をさらして、不動産屋さんに失笑されたりしたのも良い思い出です。
正直いうと、「あ、ひょっとしてやばい家かりちゃった?」と、思いました。
挙げたらキリがないのですが、
- 庭の木がほとんど枯れてた(冬に契約したから気づかなかった)
- 虫、すごい
- カビ、すごい
- 屋根裏にねずみがいる
などなど。
当たり前ですが、東京のマンションとはわけが違います。
↑ほとんど枯れていた庭の木
昭和15(1940)年に建てられたというこのお家ですが、実ははっきりとした築年がわからないそうです。
だいぶご高齢である大家さんの年齢よりも年上、くらいの感じ。
だいたい築80年、80年前にはたぶんあったと思う、という古すぎて築年数も不明な難あり物件で暮らすことになりました。
特に、虫対策、カビ対策はこの家に住む限り永遠のテーマになりそうです。
東京で使っていた家具が合わない問題
インテリアについても工夫がいりました。
東京で暮らしていた家具はこの古民家にはまったく合わず、ほとんどすべての家具を買い直しました。
たとえば居間のテーブルは、ピカピカした新品のテーブルは合いません、
メルカリで5000円くらいの文机を購入しました。

下駄箱は作り付けのものがありましたが、足の大きい夫の靴を入れるには奥行きが足りません。
(昔の人は足が小さかったのね…)
ヤフオクで20,000円くらいで落札。
ちょっとガタガタするけど、最初からそこにあったようにしっくりとおさまりました。

長く住めるかわからないし…と、できるだけお金をかけずに「それっぽい」家具を揃えていきました。古い家なのである程度好き勝手にできることもあり、DIYで住みやすい環境を整えることができたのも良かったのかもしれません。いつの間にか家に対する愛着がわき、今ではこの家がほんとうにダメになるまで暮らしたいなと思うようになりました。