新米・古米・無洗米をおいしく炊くコツは?お米マイスターが解説/炊飯器のポイントも
新米の季節になると、ふっくらツヤツヤのごはんが恋しくなるもの。 でも、炊き上げのコツは新米だけのものではありません。 古米や無洗米も、浸水のひと手間でひと際おいしく。 今回は、浸水のコツと炊飯器を上手に使うポイントをまとめてご紹介します。
おいしいお米の浸水法

浸水時も「冷水」を。 無洗米や古米は浸水時間を長めに!
浸水は、お米にしっかり水を含ませる時間。 ここで使う水が、炊き上がりのご飯の味わいに影響します。浸水中の雑菌の繁殖を予防するには、冷水を使うといいでしょう。
普通米の浸水時間は、夏は約1時間、冬は約2時間が目安。ただし、無洗米や古米は普通米に比べて乾燥ぎみなので、よりしっかり水を含ませる必要があります。無洗米は普通米の浸水時間に+約1時間、古米は+20分〜2時間程度長めにとって。それでも堅さが残る場合は、次回からもう少し時間を延ばしても。
ここがポイント!️
● 冷水(できれば浄水・ミ ネ ラルウォーター)を使う
● 無洗米の浸水時間は、普通米の+ 1 時間
● 古米の浸水時間は、普通米の+ 20 分 〜 2 時間
炊飯器でもっとおいしく炊くコツ

「浸水時間」や「蒸らし時間」は炊飯器のプログラムに含まれていることも!
昨今の炊飯器は、炊飯前後の浸水や蒸らしの時間も含めてプログラムされていることがほとんど。取扱説明書をよく確認してみて。無洗米モードや古米モードがあれば、上手に利用しましょう。
5合炊きの炊飯器なら、3〜4合炊くのがベター
最近の炊飯器は高性能とはいえ、 炊飯中、炊飯器の中で起こるお米の対流がベストな状態になるのは、6~8割の量で炊いているとき。最少量や最大量で炊くより、ほどほどの量で炊くほうがずっとおいしくなるのです。
教えてくれたのは……西島豊造さん
五ツ星お米マイスター。米穀店「スズノブ」代表取締役。お米の産地と消費者をつなぐパイプ役として、地域のブランド米づくりや地域活性化に尽力。メディアにも多数出演し、お米情報を発信中。
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監修/西島豊造 料理・スタイリング/下條絵美 撮影/三好宣弘(RELATION) 取材・文/児玉知子








