
【危険】夏にフル稼働したエアコンを、そのまま放置するとカビをまき散らすことに⁉

秋になってもまだまだエアコンが必要な日、ありますよね。
じつは秋こそ、エアコン内のカビに気をつけたい季節。夏のフル稼働でたまったほこりや汗・皮脂汚れがカビの繁殖を後押しし、放置すると部屋中に胞子をまき散らしてしまうことに……。
そこで、家事・掃除アドバイザーの藤原千秋さんに『エアコンのカビ予防対策』について教えてもらいました。
エアコンの秋カビに要注意!
カビが繁殖するのに適しているのは、気温が20℃以上、湿度が60%以上の環境。そして、そこにカビのえさとなる人間の皮脂やあか、ほこり、食べカスなどの有機物があると、さらに繁殖を促進します。
藤原さんによると、秋はとくにカビに注意が必要なのだそう。「その理由は、夏の暑さが地面や建物に蓄熱された状態が9月〜10月ごろまで続いて、そのうえ台風や長雨で湿度も高くなるからです。また、梅雨どきに増えたカビがそのまま夏を越してしまうと、秋になってさらに増殖。そこに、夏の間に蓄積した汗や皮脂汚れも重なる秋が危険なのです」。
さらに最近は住環境がよくなり、気密性の高い住宅が増えています。気温が下がる冬でも、室内では暖房や加湿器を使うため、冬になる前にカビをしっかり退治しないと一年じゅうカビの繁殖が続いてしまいます。
秋こそ行いたい、エアコンのカビ予防対策とは

夏にフル稼働したエアコン 。フィルターや吹き出し口のカビ&ほこりを放置すると危険!
エアコンの内部は結露が発生しやすく、空気中のほこりを吸い込むとカビの原因に。内部にカビが生えたエアコンを使いつづける=部屋じゅうにカビの胞子をまき散らしているようなもの! アレルギー症状など体に悪影響を及ぼします。
エアコンのカビ予防対策
フィルターは掃除機でほこりを吸い取ってから、除菌スプレーを吹きつけたペーパータオルで拭いて殺菌を。吹き出し口(フラップ)も同様に拭き掃除をしましょう。なお、暖房・30℃設定にして1 ~2時間 運転すると、内部の熱交換器やファンが乾燥します。半日以上外出する際、1 ~2時間で切れるようにタイマー設定をしておけば、カビ防止に効果ありです。
今日からできる対策で、エアコンのカビをしっかり撃退。これから迎える冬も、安心して過ごせる環境を整えましょう。
教えてくれたのは……藤原千秋さん
家事・掃除アドバイザー。住宅、家事、育児など住まいまわりの記事を専門に執筆するライターとして20年以上活動。 現在は商品開発アドバイザリーなどの業務にも携わる。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出 版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆる ハッピー‼』(小社)など監修著書、マスコミ出演多数。
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監修/藤原千秋 イラスト/堀口ティモコ 原文/佐々木紀子 文/池田なるみ