
【100均防災グッズ】レスキューナース直伝!在宅避難でも安全に過ごせるアイテム5選

地震や台風などの「もしものとき」は、避難所への避難だけでなく、自宅にとどまる「在宅避難」も選択肢の一つ。大切な家族や自分自身を守るためには、自宅を安全に保つことが不可欠となります。
災害レスキューナースとして活躍する辻直美さんに、100円ショップで買える、おうち対策グッズを教えていただきました。有効に活用して、気軽におうち対策を始めましょう!
災害時に起こるシーン別 防災アイディアグッズ5選
シーン1:食器が飛び散る⁉
食器棚用すべり止めシートを敷く
「地震で家が大きく揺れると、お皿は凶器となって飛んできます!」と辻さん。食器棚の棚板には必ずすべり止めシートを敷き、飛び出しを防いで。重たい食器を下の談に入れると棚が安定します。


シーン2:大切な花びんやオブジェが壊れてしまう⁉
耐震マットで落下を予防
耐震マットは、花びんなどのオブジェ類や小型家電が、揺れによって棚やテーブルの上からすべり落ちるのを防いでくれます。粘着力があるので、壁にかけた額縁の裏に貼れば落下予防にも有効。


シーン3:家具が動いて危険⁉
キャスターストッパーで固定する
キャスターつきの家具は、地震の揺れで室内を動き回り、人にぶつかったり窓ガラスを割ってしまったりして、被害が拡大するおそれが。ストッパーを置き、ロックもかけて正しく固定を。


シーン4:割れたガラスが凶器に⁉
ガラス飛散防止フィルムを貼る
割れたガラスはまさに凶器。部屋の中への飛散を防ぎ、安全で快適な部屋を保つためにも、飛散防止フィルムの活用を。人が出入りしやすい窓ガラスに貼っておけば、防犯対策にもなります。


シーン5:棚が倒れたら下敷きに⁉
転倒防止つっぱり棒で倒れるのを防ぐ
災害時、倒れてきた書棚やたんす、食器棚といった「背の高い家具」の下敷きになってしまった、という体験談は少なくありません。転倒防止用のつっぱり棒を上部に取り付けて棚を固定しておくのが大事。


災害発生時は心身ともに大きなストレスがかかるもの、在宅避難なら住み慣れた家でいつもの暮らしに近い状態で過ごすことができたり、感染症のリスクが軽減したりと、メリットもいっぱい。おうち対策をして、もしものときに備えましょう!
※商品の価格は、特に記載のない限り消費税込みの価格です。改定される場合もありますので、ご了承ください。
教えてくれたのは……
国際災害レスキューナース、一般社団法人育母塾代表理事
辻 直美さん

国境なき医師団で活動した後、阪神・淡路大震災を経験。その後、国際緊急援助隊医療チームにて救命救急災害レスキューナースとして活動。現在はフリーランスのナースとして、講演や防災教育を行う。
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監修/辻 直美 取材・原文/和栗 恵 イラスト/あべさん 構成/編集部・鎌形