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その肩こり・首の痛み『ストレートネック』が原因かも?今すぐできるセルフチェック

うだるような暑さが続き、冷房をきかせた空間で過ごしているとなんだか首や肩まわりがこってきた! と感じる人も多いのでは? 「歩く整体 kef i」代表の整体師、能瀬千恵さんに聞いたところ、そもそも首・肩は他の場所に比べて筋肉が薄いことで冷えを感じやすく、冷えて血流が悪くなり、筋肉が固くなることで首こり・肩こりになってしまうのだそう。これは、昨今問題視されているストレートネックが原因でも同じ要因で首・肩こりになってしまうというから、不調になる前にチェックしてみて。

こんなに首に負荷が⁉
スマホやパソコンを長時間見ている人は要注意

一般的に頭が正常な位置にある場合で、4~6㎏の負荷が首肩まわりにかかっているといわれています。頭が前に15度傾くだけで2~3倍の12㎏、60度傾くとなんと27㎏に。頭が前傾して、首の後ろの筋肉がひっぱられて固まってしまうことで、本来前側に少しカーブを描いているはずの首の骨がまっすぐに固定してしまう「ストレートネック」に。

ストレートネックかも⁉ と思ったらチェックしてみよう

壁に両足のかかとをつけて立ったとき、おしり、肩、頭が自然と壁につくかを確認。本来、後頭部は背中よりも少し後ろに出ているのが正常。頭が壁につかない人は、そのカーブが失われ、ストレートネックになっている可能性大です。

首の骨がまっすぐになると、肩が内側に丸まって猫背になりやすくなります。すると、大胸筋など呼吸にかかわる筋肉が固まってしまい、呼吸が浅くなりがち。ふだんの姿勢のまま5 秒かけてゆっくり息を吸えない人は、呼吸が浅くなっている証拠。ストレートネックの可能性が高いといえます。

まずは、自分の首の位置が正しい位置にあるかを知ることが大切。下を向いているな、と気が付いたときに上を向くように心がけるだけでも首・肩こりが軽くなるかもしれません。

教えてくれたのは……
能瀬千恵さん

整体師、看護師。「歩く整体 kefi」代表。看護師として20年以上勤務。医療に頼りすぎずに体をよくする方法を考えつづけ、独自の「ちぃゆらメソッド」を確立。本質から繰り広げられる身体論は年齢や分野を問わず、各方面から支持されている。著書に『1日1 分で身体が整う 首のセルフケア』(自由国民社)がある。

『オレンジページ』2025年9月2日号より

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監修/能瀬千恵 イラスト/霜田あゆ美 原文/佐々木紀子