2023.03.22

【親子で実験】魚介料理にレモンを添えるのはなぜ?

魚介料理にはレモン

料理やお菓子、ドリンクに大活躍のレモン。酸っぱさとさわやかな香りが魅力のこのフルーツ、じつはすごいパワーを秘めているんですよ。


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レモンは魚や貝の臭みをやわらげてくれる


焼き魚や貝などの魚介料理。おいしいけれど、臭みが苦手な子もいるかもしれません。でも、レモンにはそれをやわらげてくれる働きがあるんです。魚の臭みのおもな原因は、「トリメチルアミン」と呼ばれるアルカリ性の物質。この物質に、レモンの酸っぱさのもと、酸性の「クエン酸」が反応することで、臭みが中和されるんです。

だから魚介料理にはレモンが添えられていることが多いんですね。

レモンは食材の色合いをきれいに保つ



野菜や果物を切ってそのままほうっておくと、切り口が黒ずんでしまうことがありますよね? これは野菜や果物に含まれる「ポリフェノール」という酵素が、空気中の酸素と結びつく「酸化」が原因なんです。
そしてこの酸化を防ぐのに効果的なのが、レモンに含まれる「ビタミンC」! 野菜や果物を切ったあと、切り口にレモン汁をかけておくと、レモン汁がふたのような役割をしてくれて、切り口が酸素に触れるのを防いでくれますよ。

アボカドにレモン汁をかけてみた

切ったばかりのアボカドの切り口は鮮やかなクリーム色をしています。時間がたつにつれて切り口がどんな色になっていくか、レモン汁をかけた場合とそうでない場合を比べてみましょう!
レモン汁をかけずに置いておいたアボカドは、切り口が茶色くなってしまいました。一方で、レモン汁をかけておいたアボカドの切り口は、きれいなクリーム色のまま。比べるとわかりやすい!

レモンの秘めたる実力、いかがですか?
こんな特徴を知ると、もっとレモンを活用したくなりますね。

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監修/藤本勇二(武庫川女子大学幼児教育学科准教授) イラスト/てぶくろ星人 文/後藤加奈、三好史夏(ロビタ社)

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