2024.01.05

みかんの皮がつぶつぶしているのはなぜ?【キッチン実験室】

冬に欠かせないくだものといえば、そう、みかん
包丁いらずで食べやすく、おやつにぴったり。ビタミンCたっぷりなのも魅力です。
そんな身近なみかんを食べていて、ふと不思議に思ったことを調べてみよう!

みかんの皮はなんでつぶつぶしているの?

みかんの皮をむくと、手に黄色い液体がつくことがありますね。それは、みかんの皮の表面にあるオレンジ色の小さな点々(つぶつぶ)がつぶれて、中からリモネンなどの油が出てきたから。そう、つぶつぶの正体は〈油胞〉という油を閉じ込めた袋なんです。この油胞が細かく多くあるほど皮のキメが細かくなり、おいしいみかんだと言われています。

みかんの油はどんな油?


みかんの油胞に含まれる油の代表リモネンは、みかんの精油成分・香りのもとで、グレープフルーツやオレンジなどの皮にも含まれているもの。ほかの油となじみがいい(親油性)のでキッチンの油汚れを落とす洗剤にも使われているんです。

みかんの皮で落書きが消せる!?


リモネンがほかの油ともなじみやすい、ということは、油の入った「油性ペン」で書いた落書きにつけてみるとどんなことが起こるかな? プラスチックの下じきに油性ペンで落書きをして試してみよう!

油性ペンの落書きが乾いたら、みかんの皮を持ちやすい大きさにちぎって、皮の外側でごしごしこすってみて。すると、あら不思議、少しずつ消えてくる! これはみかんの皮からリモネンが出てきて油性ペンの油となじみ、浮かせたため。へたの近くのかたい部分を使うとこすりやすいので試してみて。

『こどもオレンジページ No.2』より)


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監修/藤本勇二(武庫川女子大学幼児教育学科准教授) 撮影(みかん)/sono(bean) イラスト/てぶくろ星人 文/編集部・和田有可

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