どうしてあんなにつるんつるんなのでしょう?

白い筋や薄皮がきれいになくなっているのには、じつはある秘密がかくれているんです……。
おうちで実験しながら、変わっていくみかんの様子を観察してみましょう!
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〈みかん缶のみかん〉を作ろう
材料(作りやすい分量)
みかん(M玉)………5~6個重曹(食用のもの)………小さじ1/2
シロップ
グラニュー糖(なければ砂糖)………80g
水………250ml
レモン汁………大さじ1
下準備
シロップの材料を鍋に入れて火にかけ、グラニュー糖をよく溶かし、粗熱を取る。作り方
1 皮をむき、白い筋を取って小房に分ける

みかんは皮をむき、太く白い筋をざっと取って、小房に分ける。細い筋は最後に薄皮といっしょに取れるので、写真くらい残っていてOK。
2 湯を沸かし、重曹を入れてみかんを煮る

鍋に水500mlを沸かす。沸騰したら、重曹を加え、さっと混ぜて溶かす。みかんを入れて、中火で1分30秒〜2分煮る。

この重曹が魔法の粉! 白い筋や薄皮をはがしてしまうんだよ。
3 薄皮が透明になったら火を止める

薄皮に気泡が入り、透明感が出てきたら、火を止めるタイミング。ものによって時間に差があるから、注意して見る。薄皮が完全に溶けるまで煮ると、身がくずれるので注意。
少しずつ白い筋や薄皮がはがれてくる様子を観察しよう!
4 みかんを取り出し水に入れる

網じゃくしでみかんをそっとすくい、水をはったボールに移す。みかんの身はとてもやわらかくなっているので、扱いはていねいに。

煮る前のみかんと比べてみよう。
どんなふうに見た目が変わっているかな?
5 流水で薄皮をはがし完全にさます

流水をボールの側面に当て、対流の動きで薄皮をはがす(流水をみかんに直接当てないように)。1分ほど待って完全にさまし、身をしめる。
6 残った薄皮&筋を取り保存容器に入れる

残った薄皮を手でつまんで取る。背の部分の薄皮や筋など、ちょっと取りづらいところは、何串を使うとよい。ざるに上げて水けをよくきり、保存容器に入れる。
7 レモン汁とシロップをかけて冷やす

レモン汁をかけ、シロップを注ぐ。冷蔵庫でよく冷やしたら、完成。保存期間は2~3日。フレッシュなうちにめしあがれ。
おいしく楽しく、こどもが自然と科学に触れられるのが「料理」。
食べ物の「なぜ?」「どうして?」を料理をしながら解き明かしていくのは楽しい!
さらに、できた料理をおいしく食べることで、達成感も生まれます。
親子で、料理も科学も楽しんでくださいね。
(『こどもオレンジページNo.2』より)
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