ホットケーキミックスでふつうに作っても十分ふくらみますが、じつは、〈レモン〉を加えると、ふわふわが倍増するって知っていましたか?
レモンをどのように加えるかというと……?
レモン先生に教えていただきました。
ホットケーキがふくらむしくみを解説しますよ~。
まずは、実験!
牛乳とレモン汁を耐熱容器に入れ、ラップをかけずに電子レンジで1分加熱してみましょう。
牛乳がもろもろと固まった! 水分と分離して、白いかたまりができています。
(分離しないときは様子をみながら10秒ずつさらに過熱してください)
これはどういうしくみかというと、温めることで、牛乳の中のたんぱく質をレモン汁が集められるようになった、ということ。 また、加熱することにより、レモンの酸味がほどよくまろやかになって食べやすくなるという効果もあるんです。
分離したら、人肌程度にさまし、ホットケーキを作り始めましょう。
レモンホットケーキを作ってみよう!
ボールに卵1個を割り入れて溶きほぐしたら、先ほどのほろほろした牛乳とレモン汁を入れてよく混ぜます。
そこにホットケーキミックス200gを加えて、かるく混ぜましょう。
しっかり混ぜすぎると、グルテンが形成されてしまい、ホットケーキのふくらみがわるくなる原因になるので注意して。
生地ができたら、さあ、焼こう
ふきんをぬらしてしぼり、コンロの横に広げておきます。
フライパンにバターかサラダ油少々を入れてのばし、中火で1分ほど温めたら、ぬれぶきんに30秒ほどのせてさましましょう。こうすることで、焼きむらが防げます。
続けてホットケーキ生地の1/3量をフライパンに流し入れ、コンロに戻して弱火にかけます。
もともとホットケーキがふくらむのは、ホットケーキミックスに入っている〈ベーキングパウダー〉のおかげ。アルカリ性の重曹と酸性の成分が含まれていて、それらが反応して〈炭酸ガス〉が発生します。
そこに酸性のレモン汁を加えると、反応が強くなってよりたくさんの炭酸ガスが発生するというわけ。炭酸ガスによって生地の中に空気がいっぱい入るから、ふっくらとふくらむんです。
ふたをして、表面がぷつぷつしてきたら裏返し、再びふたをして1分。また裏返し、竹串を刺してみて生地がついてこなければ焼き上がり!
残りも同じように焼いて、器に重ねて盛りましょう。
できあがり!
レモンの力、わかっていただけたでしょうか?
いつものホットケーキにレモン汁を加えたことで、ホットケーキミックスに含まれるベーキングパウダーがレモン汁の酸と反応して、ふんわりとしたホットケーキになったんですね。
次にホットケーキを作るときは、レモン汁を加えていつもよりふっわふわのホットケーキをめざしてみてくださいね!
(『楽しく食べれば生きるチカラが身につく! こどもオレンジページNo.3』より)
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