◇マシュマロの原料は?
ふわふわで、口に入れると溶けていくマシュマロ。甘くておいしいマシュマロの、あのふわふわ食感の秘密はなんだか知ってる?
答えは……卵白!
マシュマロの原料には、卵の白身が使われているんです。ほかにはない独特な食感は、卵白と砂糖がタッグを組むことで生まれています。
卵白は、もともとはさらっとした透明の液体ですが、泡立て器やハンドミキサーで混ぜることで空気が含まれて泡立ち、ふわふわとした「メレンゲ」状に変化します。このとき卵白に加える砂糖は、甘みを出すことにくわえて卵白のたんぱく質をほどけにくくする働きをします。それによって泡が消えにくくなり、ピンと角が立つくらいの堅さになるというわけです。
自分で作ってみるとよ~く分かるので、実験気分でトライしてみませんか。
余った卵黄からは手作りマヨネーズが作れるので、そちらも試してみてくださいね。
手作りマヨネーズの作り方
それでは、手作りマシュマロのレシピをどうぞ。
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◇ふわふわマシュマロのレシピ
材料(15×15×高さ3cmの容器1個分)
卵白 1個分(約30g)
砂糖 60g
粉ゼラチン 10g
レモン汁 大さじ1
コーンスターチ 適宜(20g以上)
道具
15×15×高さ3cmの容器オーブン用シート
小さめの耐熱の器
ボール(プラスチック製以外のものがおすすめ)
ハンドミキサー(なければ泡立て器)
小さめのゴムべら
茶こし
まな板
包丁
ラップ
電子レンジ
下ごしらえ
・小さめの耐熱の器に水80mlを入れ、粉ゼラチンをふり入れてふやかす。・オーブン用シートを容器の底より5cmほど大きく切り、下記を参照して切り込みを入れてバットに敷く。
実線部分を切り、点線部分を内側に折る。
作り方
1 卵白を泡立て、砂糖を加える
ボールに卵白を入れ、ハンドミキサーの低速でざっと混ぜて卵白のコシを切る。高速にして1分ほど泡立てたら砂糖の1/3量を加える。
砂糖には、卵白のたんぱく質をほどけにくくする働きがあるので、初めから入れちゃダメ! 卵白が泡立ちはじめてから、少しずつ加えましょう。
2 少しずつ砂糖を加えながら角が立つまで泡立てる
さらに泡立て、卵白に泡立て器の筋が残るくらいになったら、残りの砂糖の1/2量を加える。再び1分ほど泡立て、残りの砂糖を加える。さらに泡立て、卵白につやが出て、角がぴんと立ったら低速にし、30秒ほど混ぜる。
3 レモン汁を加えて混ぜる
レモン汁を2~3回に分けて加え、そのつどハンドミキサーの低速で混ぜ合わせる。
4 ゼラチンを加えて混ぜる
ゼラチンの器にラップをふんわりとかけて、電子レンジで10秒加熱する。すぐに取り出し、小さめのゴムべらで底から静かに混ぜて溶かす。卵白に2~3回に分けて加え、そのつどハンドミキサーの低速でよく混ぜる。
レモン汁やゼラチンを加えると、せっかく泡立てた卵白がゆるみます。そのつどよく混ぜて、泡立ちを復活させましょー!
5 容器に入れて冷やし固める
オーブン用シートを敷いた容器に流し入れ、ゴムべらで平らにならす。
コーンスターチを茶こしを通してふる。冷蔵庫で2時間以上冷やし固める(ラップはかけない)。
6 食べやすく切る
まな板の上に上下を返して取り出す。オーブン用シートをはがし、コーンスターチを茶こしを通してふる。包丁で食べやすい大きさに切り、断面にもコーンスターチをまぶす。
はい、でき上がり!
コーヒー味にする場合は、作り方3で、レモン汁の分量を小さじ1/2にして加えた後、コーヒー液(インスタントコーヒー小さじ1を湯小さじ1で溶いたもの)を加えて、あとは同様に作ってくださいね。
さらに、かわいくするには、型抜きという手も!
動物の型で抜くと、マシュマロのふわふわとした質感とあいまってかわいいんです。抜き型の高さが低い場合は、マシュマロの厚みを薄くすると抜きやすいですよ。(高さ1cmの抜き型の場合、17×20×高さ3cmのバットが適当)。
好きな形に抜いて、世界に1つのマシュマロを作ってみてください。
(『こどもオレンジページ』より)
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