2023.02.22

子どもの野菜ぎらいは「野菜を育てる」ことで克服できる!

野菜を育てると食べてみたくなる

子どもの野菜ぎらいは「第一印象」で決まる⁉

子どもは野菜の酸味や苦みを避けようとします。これは腐敗や毒を敏感に感じとり、避けるための本能的なもの。成長するにつれて食べられるようになるのですが、初めて食べたときに酸味や苦みを強く感じたり、うまくかみきれなかったりすると、いやな印象と味がセットで記憶されてしまうことに……。

一度「おいしくない」と感じた野菜は、無理に好きにさせようとせず、「食べてみてもいいかも」と、興味を持たせることから始めてみましょう。

野菜を育てて「食べてみようかな」スイッチをオン!



たとえば、野菜をいっしょに育ててみる。ベランダや室内でもOK。生長の過程を見て楽しめたり、自分が育てたという達成感が得られ、野菜への興味がぐっとわいてくるはず。

 

熟すと苦みがマイルドになるピーマン


ピーマンといえば緑ですが、じつは緑は未成熟の状態。 だから青臭さや苦みがあるのです。 育てていくと赤や黄色に熟していきます。 赤や黄色のピーマンを食べてみると、ほんのりとした甘みがあり、 ピーマン=苦いというイメージを覆すことができます。

栄養のすごさを実感できるにんじん


葉の根元で切ったにんじんを、平皿に入れた水につけ、日当たりのいい場所で葉を育てましょう。 毎日水を替える役目はこどもにまかせること。葉がのびていく様子にわくわくする、楽しい時間になりそう。 「葉っぱが伸びるのは、にんじんの根の部分に栄養があるからだよ」 と説明すればより興味がわいてくるはず。

次々に収穫できるきのこ

ホームセンターで売られているきのこの栽培キット。次々に生えてくるので、こどもでも飽きずに楽しめます。かわいい赤ちゃんきのこから、大きく育つのを見るうちに、愛着がわき、苦手な見た目を克服できる場合も。


きらいと思い込んでいる野菜も、第一印象を覆すことができれば、野菜ぎらいを克服できるかも? 「もう食べない!」と宣言されてしまった野菜でこそ試してみたくなりますね。

 

教えてくれたのは……

成田崇信さん

管理栄養士、健康科学修士。社会福祉法人に勤務するかたわら、インターネットや子育てカフェなどで「食と健康に関する情報発信。講演を行う。2児のパパ。著書に『すごいぞ!やさいーズ~子どもと野菜をなかよしにする図鑑』(小社)。


『楽しく食べれば、生きるチカラが身につく! こどもオレンジページ』より

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監修/成田崇信 イラスト/今井久美 文/編集部・和田有可

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