こどもの野菜ぎらいの原因は「第一印象」
ピーマンやトマトなど、野菜が嫌いなこどもは多いですよね。じつは野菜の酸味や苦みは腐敗を感じさせるため、こどもは本能的に避けようとするんです。成長するにつれて食べられるようになるのですが、初めて食べたときに酸味や苦みを強く感じたり、うまくかみきれなかったりすると、いやな印象と味がセットで記憶され、「まずい」と思い込んでしまうことに……。悪くなった第一印象はなかなか覆らないと思うかもしれないですが、克服する方法はあります!画像一覧を見る
「食べてみようかな」スイッチをオン!
たとえばいっしょに買い物に行ったり、料理に使う野菜を選ばせたり。野菜を食べる前の過程にこどもをかかわらせることで、「食べたらどうなるんだろう」と、結果を知りたい気持ちに。また「普通のトマトとミニトマト、どっちが甘い?」というような試食をともなう実験をするのも◎。「前は苦手だったけど、もう一度チャレンジしようかな」という気もちがわいてきます。
キーワードは「選ばせる」
新鮮な野菜は苦みなどがマイルド。「どれがいちばん新鮮で元気かな?」とこども自身に選ばせれば、興味がぐっとわいてくるはず。選ぶポイントは、教えてあげてくださいね。
きゅうりはへたのまわりに注目
きゅうりは両端にしわがなく、ぴんと張っているものが鮮度がよく、えぐみも少ないです。張っているきゅうりはすが入っていないので、食感もいいですよ。
ピーマンはつやつやなものを
ピーマンは古くなると苦みが増してきます。つやがあり、へたの色が鮮やかなのが新鮮なサイン。買ったらすぐに食べるのも、苦みをおさえるポイント。
なすはがくのトゲトゲをチェック!
なすのがくがトゲトゲしているものは、鮮度がよく、えぐみがマイルド。また、へたの切り口が黒ずんでいないものが新鮮なので切り口もよく見て。
きらいと思い込んでいる野菜も、第一印象がよくなかっただけかも? 悪くなってしまった第一印象を覆すことができれば、野菜ぎらいを克服できる近道になりますよ。
教えてくれたのは……
成田崇信さん
管理栄養士、健康科学修士。社会福祉法人に勤務するかたわら、インターネットや子育てカフェなどで「食と健康に関する情報発信。講演を行う。2児のパパ。著書に『すごいぞ!やさいーズ~子どもと野菜をなかよしにする図鑑』(小社)。
(『楽しく食べれば、生きるチカラが身につく! こどもオレンジページ』より)
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