こどもの「ニガテ野菜」どう向き合ったらよいのでしょう?
こども料理研究家の武田昌美さんに、相談してみました。
何が「ニガテ」なのかいっしょに考え、話してみよう
まずはこどもの「ニガテ」を全面的に認めてあげましょう。いやなものをきちんと言えるのは、自己主張の第一歩で、とても大事なこと。親がきちんと耳を傾けることで、こどもは安心して自分の意見を言えるようになります。
そのうえで「ニガテ」をもう少し掘り下げてみることがポイント。「にんじんがニガテ」といっても、じつはその理由はさまざま。味、食感、におい……どこがどう嫌なのかな? 対話を重ねると少しずつ「ニガテ」が具体的になっていくはず。
「ニガテの本質」が分かれば、それを調理で変えることができるのが、野菜のいいところ。「煮物に入った柔らかいにんじん」がキライなら、シャキシャキのにんじんサラダ」に。「この料理なら食べられる!」というメニューが見つかるかもしれません。
「キライ」はマイナスではなく、考えるきっかけに!
「野菜がニガテ」ということはマイナスではなく、「ニガテなのはどうして?」「どうしたら好きになれるかな?」と考えるきっかけととらえてみてください。失敗は別の方法で成功につなげられるし、親子でいっしょに「ニガテ」に向き合い解決方法を探ることは、こどもの「生きるチカラ」をはぐくむことにもつながるはず。
ほかには、
・いっしょに料理して、こどもに味見をしてもらったり、味の意見を聞く
・大人が野菜をおいしそうに食べているところを見せる
・親子でゆっくり楽しみながら食事する
などもいい方法だそう。
今は苦手なものも、いつかは食べられるようになるかもしれないので、ゆっくり見守ってあげましょう。親子でいっしょにニガテとのつき合い方、ニガテをプラスに転じられる力をはぐくんでいけるといいですね。
教えてくれたのは……
武田昌美さん
こども料理研究家。料理を通じて挑戦する勇気や成功体験を積み上げ、自信を養う「Edu Cooking」という理念のもと、こども料理教室「リトルシェフクッキング」を主宰。食育や教育事業の企画、講演など幅広く活躍中。1男1女の母。
(「こどもオレンジページ No.3」より)
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