ひき肉料理の王様・ハンバーグは、ナツメッグが少し入るだけで劇的においしくなります。旬の新玉ねぎを使えば、この時期ならではのジューシーな仕上がりに。初心者でも焼き加減を失敗しないポイントは、赤ワイン! 高価なものでなくても、飲み残しでもOK。ワインで蒸し焼きにすることで、中までふっくら、香りよく焼き上がります。
水分が多い新玉ねぎは、細かく切りすぎず、やや粗めのみじん切りに。パン粉はあえて牛乳に浸さず、乾いたまま使って新玉ねぎの水分を吸わせます。合いびき肉にはナツメッグをひとふり。成形して両面に焼き目をつけたら、赤ワインを入れて蒸し焼きに。焦がすことなく中まで火が通り、風味豊かなハンバーグに仕上がります。




スパイス&ハーブマスター
遠藤由美さん

やや甘くスパイシーな香り。ハンバーグのスパイスとしておなじみですが、「ひき肉料理にはナツメッグ」と覚えておくと、活用範囲が広がります。
甘く刺激的な香りで、ひき肉をはじめとする肉料理や乳製品と相性のよいスパイス。ハンバーグやロールキャベツのほか、ホワイトソースを使ったグラタンなどにもよく合います。加熱すると刺激的な香りが弱まり、甘みが引き立つので、ドーナツやクッキーなど焼き菓子にもおすすめです。
15g 210円(税込み)
料理/重信初江 撮影/鈴木泰介 スタイリング/澤入美佳 取材・文/高丸昌子 熱量・塩分計算/五戸美香(スタジオナッツ)
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