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井上咲楽のすこやか発酵ごはん

陶器の街・益子町生まれ。幼いころから料理に親しみ、実家の台所や食卓にはつねに「発酵食品」があった……。そんな井上咲楽が、自家製の調味料や、お気に入りの発酵食品などを紹介していく「発酵ごはん」連載です! はつらつとした彼女のすこやかさの秘訣がここにアリ!?

井上咲楽、子どものころから愛するザーサイのポテンシャルについて探求する【人気発酵連載】

トレラン大会応援へ! 近くな素敵カフェでゆったり。
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魅惑の食べ物、それはザーサイ

私は昔からザーサイが大好きだ。他の野菜に似ても似つかない独特なパリッとした中にある、モキュモキュといった食感がくせになるおいしさだ。ビールと合わせてザーサイを食べたらそれはもう至福の時間になる。そういえば幼いごろ、ザーサイは大人の食べ物だった。大人のおつまみであって子どもは子どもらしい違うおかずとともにご飯を食べていた。しかし私は幼いころからザーサイにかぎらず、塩辛やえいひれなどつまみ的なしょっぱいものが大好きだったので、よく父にもらって食べるのが楽しみだった。

絶賛トレラン中! 頂上紅葉の看板が。
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そんなザーサイを最近は調味料として使っている。うちの冷蔵庫にはたいてい、豆腐が入っていてよく食べるのだが、しょうゆが続くとょっと飽きる。
また、急に人が来たときにおつまみとして出すにはなんだかものたりない気がする。そんなときにザーサイを豆腐にのせてごま油をひとたらしすれば、ちょっと居酒屋風のおつまみの完成だ。

この日は真鯛の上に刻んだザーサイをのっけて蒸してみた。
この日は真鯛の上に刻んだザーサイをのっけて蒸してみた。

ザーサイ、もはやそれは万能調味料

ほかにも淡泊な白身魚にザーサイを合わせて蒸してみたり、セロリと合わせてみたり、ザーサイはさまざまな食材と相性がいいことに気づくとザーサイは冷蔵庫になくてはならない「調味料」になっていった。基本的なレギュラーメンバーの調味料を増やすのは、使いこなせる自信もないし冷蔵庫の場所もとる。しかし、ザーサイならそのまま食べてもおいしい調味料と考えれば、あって困るものでもないのでは?

トレラン中に、素敵なお花を発見! 名前はわからず……。
トレラン中に、素敵なお花を発見! 名前はわからず……。

ほかにはどんな食材と合うだろうか。サラダに入れてもおいしそうだし、中華風のサンドイッチを作るのもおいしそう。想像はどんどんふくらむばかり。もうしばらく、私のザーサイ探求は続きそうだ。

PROFILE

井上咲楽(いのうえ・さくら)
1999年、栃木県生まれ。2015年「第40回ホリプロタレントスカウトキャラバン」を経て芸能界入り。「おはスタ」「新婚さんいらっしゃい!」など、バラエティ番組で見せる明るいキャラクターで人気を博す。NHK大河ドラマ「光る君へ」に出演。2024年5月に『井上咲楽のおまもりごはん』、11月に『じんせい手帖』を出版。「発酵食品ソムリエ」資格、「食品衛生責任者」の資格も持つ。

文・写真/井上咲楽 バナー・プロフィール画像/大森忠明