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井上咲楽のすこやか発酵ごはん

陶器の街・益子町生まれ。幼いころから料理に親しみ、実家の台所や食卓にはつねに「発酵食品」があった……。そんな井上咲楽が、自家製の調味料や、お気に入りの発酵食品などを紹介していく「発酵ごはん」連載です! はつらつとした彼女のすこやかさの秘訣がここにアリ!?

井上咲楽流『納豆麹』と食べ方。鉛を背負ってるみたいに疲れても、発酵食品がとれる!

井上咲楽のすこやか発酵ごはん

食卓のレギュラーメンバーに昇格!納豆麹

自宅の冷蔵庫の常備菜のニューカマーといえば、納豆麹だ。にらだれや豆板醤、発酵白菜など、わが家のスタメン常備菜をうならせる食卓のレギュラーメンバーに納豆麹が昇格しようとしている。

納豆麹とは、納豆、麹、にんじん、ごま、塩昆布、しょうゆなどを混ぜ合わせた発酵おかずのことで、SNSでもときどき見かける、じわじわと人気の出てきた発酵レシピだ。作ろうと思ったきっかけは、まずおいしそうだというところが一つと、私の悩みをまるっと解決してくれそうなレシピだったから。じつは私はにんじんの使いこなしがあまり得意ではなく、にんじん単体だとラペくらいしか思いつかないので食卓への登場回数はそんなに多くない。だが、にんじんには抗酸化作用のあるB-カロテン、食物繊維、体内の余計な塩分を排出してくれるカリウムが豊富で、抗酸化がマイブームの私としては積極的に摂取していきたいところ。さらに、じつはごまもにんじんと同じくらい私の料理のなかで、登場回数が少ない。よく「ごまとか好きそう」と言われるがおそらく人並みで、ごまドレッシングと青じそドレッシングがあったら、迷わず青じそを選ぶ。

積極的に摂取したほうがよいとされている「まごはやさしい」のごまをとっていないのはよくないと思っていた。そんなときに突如として現れた納豆麹! にんじんもごまも、全部入っているではないかと心がおどった。納豆麹ダンシング!

そして、にんにく麹、しょうが麹、玉ねぎ麹など、調味料を作るために使われることが多い麹を、そのままあえてしまうところが斬新で作ってみたくなった。

作り方は簡単でネットを見ればいくらでも出てくる。今日はレシピをいろいろ作ってみて、自分流に少しだけアレンジした納豆麹レシピを紹介しようと思う。

井上咲楽流『納豆麹』の作り方

まず、鍋にしょうゆ70ml、酒70mlを入れて火にかけて、ひと煮立ちしたらせん切りしたにんじん1/2本、なめこ1袋を入れ、またひと煮立ちしたら火からおろしてさます。

ボールに納豆3パック、塩昆布10g、麹80g、お好みでごまを入れて、よく混ぜ、人肌くらいにさました調味液とあえて、1日に1回かき混ぜ、2日くらい冷蔵庫でねかせる。麹が全体になじんだと思ったら食べごろ。

簡単でしょう? これを作っておけば、鉛を背負っているように疲れた日でも、発酵食品が簡単に摂取できる。麹の力なのか? 甘みが出てとてもおいしい。そのままおつまみのように食べてもよし、豆腐にのせてもよし、オン! ザ! ご飯しちゃってもよし。

納豆麹のおススメの食べ方、あれこれ

おすすめは卵かけご飯だ。しょうゆ代わりに納豆麹を混ぜて食べると、納豆混ぜ卵ご飯のような感じになって、甘さと具のバランスがちょうどいい。それを焼いてもおいしいのかもしれない。納豆麹を、うどんやそうめんのつゆに入れてもおいしそう。

そういえばYouTube内で納豆麹を食べたところ、納豆麹をまねして作ってみました! と何件も反響をいただきうれしいかぎり。納豆という最強食品に麹、そして体にいい食材を使った納豆麹の作りおきで、「体のことを考えて食事をしたいのに、忙しくて野菜も発酵食品もとれない! そんな自分にまたガッカリ!」という悩みを解決できるのではないだろうか。

料理本の試作で、レシピに追われる日々。

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最近の私は新しい料理本の試作に夢中で、作りたいもの、食べたいものより、作らなきゃいけないものをせっせと作っては食べて味を確かめている。大変大変ありがたいことにレシピに追われている。たくさんの味を確かめた後にホッとひと息。食べたくなるのは、白菜漬けでご飯をくるくる巻いたものや、おみそ汁や納豆麹など、365日食べても飽きないものだった。いっぱい作って、たくさん味見して、落ち着く常備菜を食べて、またごちそうレシピを作る。腸内の菌たちに元気を後押ししてもらうためにも、納豆麹をはじめたくさんの菌で腸内から武装したい。

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どこでも仕事に追われています。これは慌てて原稿を書いているところ

 

PROFILE

井上咲楽(いのうえ・さくら)
1999年、栃木県生まれ。2015年「第40回ホリプロタレントスカウトキャラバン」を経て芸能界入り。「おはスタ」「新婚さんいらっしゃい!」など、バラエティで見せる明るいキャラで人気を博す。NHK大河ドラマ「光る君へ」に出演。2024年5月『井上咲楽のおまもりごはん』、11月『じんせい手帖』、2025年10月『井上咲楽の発酵、きょう何作る?何食べる?』を出版。「発酵食品ソムリエ」資格、「食品衛生責任者」の資格も持つ。

文・写真/井上咲楽 バナー・プロフィール画像/大森忠明