
お花見に!プロの寿司屋が教える『保存容器で簡単押しずし』のレシピ|100均でも

この連載では、寿司屋ならではのテクニックを交えながら、家庭で作りやすいレシピをご紹介しています。
今回は【保存容器で簡単押しずし】!
1個の保存容器で2種の押し寿司を作ります!
お花見にもおすすめのレシピです!
では、さっそく作って行きまーす!

【其の一】
しっかり押すべし!
すしはしっかり押すことで、たねとすしめしがなじんでおいしく仕上がります。
【其の二】
ラップをしたまま切るべし!
少し切りにくいので、ラップをしたまま切ってください。
【其の三】
形がくずれたら、ラップで包みなおすべし!
切る際にちょっとくずれてしまったら、ラップで包みなおして形を整えればOK。
野本流『保存容器で簡単押しずし』のレシピ
材料(19.3×13.9×高さ6.4mmの保存容器2回で12~16個分)

基本のすしめし……2合分
かに風味かまぼこ……1パック(約80g)
スモークサーモン……1パック(約50g)
さばのみそ煮缶詰(190g入り)……1缶
卵……2個
A
砂糖……大さじ1
薄口しょうゆ……小さじ1/2
塩……少々
〈お好みでトッピング〉
レモン(国産・薄い輪切りを小さないちょう切りにしたもの)……適宜
あれば木の芽……適宜
作り方
(1)かに風味かまぼこは長さを半分に切って、手で粗くほぐす。

(2)スモークサーモンは保存容器の幅の半分くらいの大きさに切る。

(3)さば缶は汁けをきり、フォークでしっかりとつぶす。

(4)卵をボールに割り入れ、Aを加えて混ぜ合わせる。

直径26cmのフライパンにサラダ油小さじ1(分量外)を中火で熱し、

卵液を流し入れる。

菜箸で大きく混ぜ、炒める。

半熟状になったら火を止めて、さらに菜箸でかき混ぜる。

写真のようなふんわりとした大きめのそぼろ状になればOK。

(5)ラップを30×40cmに切って保存容器に敷き、

かに風味かまぼこ、スモークサーモンを写真のように縦2列に敷きつめる。

上にすしめしの1/2量を入れて平らに広げる。

ラップで酢飯を完全に包む。上から手でぎゅっと押さえる。
保存容器の上下をそっと返して寿司を取り出す。


いり卵と、さば缶も保存容器に縦2列に敷きつめ、残りのすしめしを重ねて同様に押しずしを作る。

(6)ラップをしたまま包丁で縦半分に切り、

食べやすい大きさ(3~4等分)に切る。
※ぬれぶきんか、ぬらしたペーパータオルで包丁を湿らせると切りやすいです。また、一気に切ると、きれいに切れます。あれば長めの包丁で切るのも◎。

器に盛り、お好みで木の芽、レモンをトッピングして完成。
【保存容器で簡単押しずし】のでき上がり!

2個の保存容器で4種類の押しずしが作れます!
重箱にすし詰めにしてお花見に持っていくのもおすすめ!

切る際にちょっとくずれてしまったら、ラップで包みなおして形を整えてください。
1個ずつラップで包んでお弁当に……なんてのもありですね!
手軽なので、ぜひ作ってみてください!
谷中松寿司の旬ネタ
最後に松寿司の旬ネタをご紹介!
今回は『のれそれ』です。

あなごの稚魚です。
もっちりとした食感が特徴で淡泊な味わいです。

三杯酢をかけて、おつまみでお出ししています。

さて、本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
次回の更新は2025年4月11 日(金)「明太子だし巻き」です。

野本やすゆき
料理家、谷中で80年続く「谷中松寿司」三代目店主。
大学卒業後、調理師学校に通い、調理師免許を取得。家業の寿司店で修業するかたわら、フードコーディネータースクールに入校。卒業後、同校講師を経て独立。
料理家、寿司屋の二刀流で料理雑誌へのレシピ提供、テレビ番組や広告のフードコーディネートなど、食にかかわるジャンルで幅広く活躍中。
YouTube:野本やすゆきチャンネル
Instagram:nomotobase
谷中松寿司:yanakamatsusushi

写真・文/野本やすゆき プロフィール写真/吉澤健太