
『ジョーさん。の漬けめし』は、SNSなどで人気の料理研究家・ジョーさん。による「漬け」レシピに特化した連載。季節に合わせて手を替え品を替えて作られたアイディアたっぷりの「漬けめし」、ぜひご覧ください!
ジョー。さん絶賛!切り干し大根入り卵焼きが激ウマ/切り干し大根のはりはり漬けで
こんにちは、料理研究家のジョーさん。です。
「切り干し大根」、みなさま買われたことありますか……?
お料理好きなら使ったことはあるかもしれないけど、もしかすると手を出したことがない人もいるのではないでしょうか。
栄養たっぷりで、カルシウムなどのミネラルがとれるうえに、食物繊維も豊富、そして日もちするというとってもありがたい食材なんです! 乾物なので使い方がわからない、というかたもいらっしゃるかもしれないのですが、水でもどすだけなので意外とお手軽なのです。
今回ご紹介するのは、そんな切り干し大根を使った「はりはり漬け」と、それを使った卵焼きのレシピです。
『切り干し大根のはりはり漬け』のレシピ

調理時間
10分(水で浸す時間・漬け込み時間を除く)
材料(作りやすい分量)

切り干し大根 80g
しょうが 1/2かけ
〈A〉
砂糖 大さじ1と1/2
しょうゆ 大さじ2
酢 大さじ2
酒 大さじ1
鶏ガラスープの素(顆粒) 小さじ1
輪切り赤唐辛子 小さじ1/2
水 100ml
作り方


1.切り干し大根をボールに入れ、水をたっぷり加えて20分おいたら、水けを絞る。
水けはしっかりと絞るのがコツです。握力に自信がないかたであれば、キッチンペーパーで包んでから絞ると水けが取れやすいです。

2.しょうがはせん切りにする。

3.鍋にA、しょうがを入れて中火で熱し、かるく沸騰したら火を止める。

4.耐熱の保存容器に(1)の切り干し大根を入れ、(3)をかけてざっと混ぜたら、冷蔵庫で2〜3時間置く。

清潔な保存容器に入れて冷蔵庫で保管し、1週間以内に食べきってください。
*早くもどすためにお湯に浸す方法もあるのですが、これはうまみが流出しやすくなってしまうのでおすすめできません。
しょうがをなるべく細いせん切りにして加えることで、味が単調にならずにすみます。また、普通のはりはり漬けでは芸がないので、少しうまみをたしてガラスープを入れています。うまみの添加が目的なので、和風の味つけが好みという方はもちろん和風顆粒だしでもOK。このまま副菜として食べてもいいですし、スープに入れたりするのもおいしいです。
今回はなかでもイチオシの、台湾料理の「切り干し大根の卵焼き」をご紹介します。
切り干し大根のハリハリ漬けでアレンジ
『切り干し大根の卵焼き』のレシピ

材料(2人分)

ごま油 小さじ4
切り干し大根のはりはり漬け 75g(上記全量の1/4程度)
〈A〉
卵 2個
水 大さじ2
こしょう ひとふり
作り方
1.切り干し大根のはりはり漬けはキッチンばさみなどで短く切る。

2.フライパンにごま油の1/2量を入れ、(1)の切り干し大根、水を加えて、水分がなくなるまで中火で炒める。

3.ボールにAを入れて混ぜほぐし、(1)の切り干し大根を加えて混ぜる。切り干し大根は熱いままでOK。


4.同じフライパンに残りのごま油を強めの中火で熱し、(2)の卵液を加えて焼き、固まってきたら一度皿に移して裏返し、再び焼く。
キッチンばさみなどで長さを切ると食べやすくなります。また、水を加えて炒めることではりはり漬けを少し柔らかくするのもポイント。ハードな食感がお好みのかたは水は省いても大丈夫です。
卵の柔らかい食感に、コリコリとした食感がアクセントとなる、おいしい一皿です。
余談ですが。
切り干し大根のもどし汁には栄養やうまみが含まれているので、とっておいて料理に使ってもいい……のですが、しかし。個人的にはもどし汁は捨ててしまってもよいと思います。
市販品の切り干し大根は、漂白剤が使われているものが珍しくありません。もちろん口にして問題のないものが使われているので健康を害することはないのですが、精神衛生上、わがやではもどし汁は捨てることにしています。 また、商品によってはうまみや栄養的メリットをなきものにしてしまうくらい乾物の独特のにおいがある場合もあるため、もどし汁をつかうときは、漂白剤不使用かつ、よほど品質のいいものを使ったほうがよいと考えます。
めんどうそうだけど意外と簡単、地味だけど栄養豊富な「切り干し大根のはりはり漬け」。そして、絶品卵焼きアレンジをご紹介しました。ぜひ試してみてくださいね!

ジョーさん。
料理研究家。世界に一つでも多くの幸せな食卓を作り出すをミッションに活動する。
WEBで“バズる”レシピを得意とし、X(Twitter)フォロワー数は39.9万、Instagramは8.5万。『めんどうなことしないうまさ極みレシピ』(KADOKAWA)など、レシピ本を5冊上梓。(2023年6月現在)
2021年に法人化した、レシピ動画制作、フードスタイリング、撮影、記事執筆などをワンストップで行う、食に特化した制作会社を運営している。
X(Twitter) Instagram Youtube 公式レシピサイト「タベタノ?」
文/編集部・大澤