漬け込み2年以上!手間ひまかけた『伊勢たくあん』でポテサラを/三重・林商店

この「榎本美沙の日本全国まだ見ぬ発酵フードのセカイ」の連載では、
出張で立ち寄った醸造所、旅先の道の駅…などなど私が様々なところで出会った魅力的な発酵フードを紹介しています!
気になる発酵食品があれば、ぜひぜひお試しいただけたらうれしいなと思います。
2年以上かけ、手間ひまかけた絶品たくあん!

三重県にある林商店の伊勢たくあんは「御薗大根」という伝統的な品種の大根を育て、米ぬか、なすの葉、柿の皮、唐辛子、ウコンなどとともに2年以上かけて漬けられた、手間ひまかけたお漬もの。
そして、漬けるのは大きな大きな木樽! なんと3780リットルあるそうです。もともとは酒樽で100年以上使い込んだものとのこと。
私も現地で拝見しました!

外からでも香りがふわりと漂って、時間によるおいしさを感じます。木樽で仕込むことで、空気を通しやすく発酵しやすいそうです。
じっくり漬けられたたくあんは、濃厚な味わい

市販のたくあんは人工色素で染められているものも多いですが、こちらの伊勢たくあんはうこんによる色合い。水洗いして包丁で切ると、中までしっかりしみた濃い色合いと濃厚な香りが広がります。
ご飯にのせれば、何杯でもご飯がすすむ、風味豊かな味わいです!

たくあんポテサラが大好き!

ご飯にのせたり、混ぜご飯にするのはもちろんおいしいですが、私のお気に入りは「たくあんポテサラ」。電子レンジで蒸したじゃがいもをつぶし、ヨーグルトとオリーブオイル、少しの塩、刻んだ伊勢たくあんを混ぜるだけ!
濃厚な伊勢たくあんは調味料代わりになり、食感も楽しめます。おかずにも、おつまみにもおすすめです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
次回は4月26日更新の予定です。
また次回も楽しみにしていただけたらと思います。
今回紹介した発酵フード
『伊勢沢庵一丁漬』/林商店
https://www.isetakuan.com/
榎本美沙
料理家・発酵マイスター。発酵食品、旬の野菜を使ったシンプルなレシピが好評で、テレビ、雑誌や書籍へのレシピ提供、イベント出演などを行う。オンライン教室「榎本美沙の料理教室」主宰。 YouTubeチャンネル「榎本美沙の季節料理」、 Instagram(@misa_enomoto)も人気。最新刊『榎本美沙のひと晩発酵調味料とからだが喜ぶ発酵献立』(主婦と生活社)が好評発売中。その他の著書に『ゆる発酵』(小社)、『毎日の発酵食材レシピ手帖』(Gakken)、『二十四節気の心地よい料理と暮らし』(グラフィック社)など著書多数。
写真・文/榎本美沙