
ふきのとうやたらの芽で!毎年必ず仕込む『山菜オイル漬け』が最高。パスタやのっけ飯に



2月〜3月になると必ずいただくのが、たらの芽とふきのとう。「絶対に食べ逃してはいけない!」という、貪欲スイッチが入ります。
それなのに、今年は正直出遅れました。3月に入って雪が降ったりしたせいで完全に油断。気づけばふきのとうもたらの芽もやや終盤に……!
大あわてで、いつもの山菜オイル漬けを仕込みました。たらの芽とふきのとうを、さっとゆでれば、あのほろ苦い香りがふわ〜。水けを絞って塩をまぶし、オリーブオイルに漬けたら完成。春〜! という空気に包まれながらの作業も至福のひとときです。
まずは、山菜の香りが溶け出したオイルを使ってパスタに。次はご飯にのっけて、その次はポテサラ、ゆでたお肉に、オイルを使って目玉焼きやスクランブルドエッグに……。短い旬をオイルに閉じこめて、少しずついただくのが私の春のひそかな楽しみです。
『たらの芽・ふきのとうのオイル漬け』のレシピ

材料(作りやすい分量)
たらの芽またはふきのとう※……100g(10〜13個)
塩……小さじ1/4
オリーブオイル……適宜
※たらの芽とふきのとうをミックスして作るのもおすすめ。合計で200g使用した場合、塩は小さじ1/2にすればOKです。
作り方


(1)
たらの芽は下部の堅い部分を包丁でむく。ふきのとうは茶色くなった葉は取り除き、縦に2~4等分に切る。


(2)
鍋にお湯を沸かし、塩ひとつまみ(分量外)を加え、(1)を1分ほどゆでてざるに上げる。粗熱が取れたら水けを絞る。


(3)
ボールなどに入れて塩を全体にまぶし、清潔な保存容器に入れる。全体がつかるまでオリーブオイルを注ぎ入れる。
保存期間
冷蔵で約3週間
操さんおすすめアレンジ
「オイルも使って山菜パスタに」

ゆでたてのパスタにオイル漬けのオイル、塩少々をあえて、たらの芽やふきのとうをのせて。そこにたっぷりのパルメザンチーズ、黒こしょうをふれば、春の香りの山菜パスタに。

炊き立てのご飯にのせて、少ししょうゆをたらしていただくのもおすすめ。オイルだけでおかわりできるくらい、最高です!
次回は「たけのこ肉飯」です。お楽しみに!

PROFILE
藤岡操(ふじおか・みさお)
編集者、栄養士、フードコーディネーター。
釣り雑誌の編集部、フードカタログの編集部など、出版社勤務を経て独立。雑誌、書籍、WEB、広告の仕事に携わる。著書・編著書に『ごはんに化ける ズルイおつまみ』(二見書房)、『ワインに合うおうち×レシピ123』『ビールおつまみ123』『毎朝が楽しくなる! 朝ごはん』『ご当地おつまみ人気レシピ』『一冊まるごとパクチー本』(すべてエイ出版社)などがある
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Instagram:https://www.instagram.com/misao_fujioka/

料理・写真・文・イラスト/藤岡操