ごぼうのうまみと香りが凄すぎる…酒と塩で蒸すだけの『ごぼうとウインナの塩そぼろ』

これまでに2回、衝撃を受けたごぼうの食べ方があります。
1回目は素揚げごぼうを塩でいただいたとき。2回目はしゃぶしゃぶの具で、ささがきごぼうを、塩&ごま油のたれでいただいたとき。どちらも甘みと香りが際立ち、「塩味で食べるごぼうって最高!」と思ったのでした。
しょうゆ味のきんぴらもみそ味の土手鍋も好きですが、ごぼうの風味を楽しみたいときは塩味がいいなと思うのです。
今回作るのは、塩味のごぼうとウインナのそぼろ。
ごぼうとウインナを輪切りにしてサッと炒めたら、ごぼうと相性がいいローリエを加え(これは好みで)、香りを閉じこめながら酒蒸しに。まるまるコロコロの輪切りがかわいい! ご飯にのせていただくと、ローリエの香りとウインナーの燻製香をまとったごぼうの味わい深いこと! かむたびに一つ一つの輪切りから甘み、うまみ、香りがじわじわと出てきます。
塩味で酒蒸しにしただけで、この奥深さ。ちょっと感動。
これ、酸味を加えてもいいね。ごぼうの風味にはルッコラも合いそう。カレー塩も絶対合う。春になったらあさりとごぼうで酒蒸しにしたいな〜。
ごぼうの力は、脳をも活性化させたのでした。
『ごぼうとウインナの塩そぼろ』のレシピ

材料(2人分)
ごぼう……1本(約180g)
ウインナソーセージ……5本
オリーブオイル……小さじ2
好みでローリエ……1枚
塩……ふたつまみ
酒……大さじ1
温かいご飯、粗びき黒こしょう……各適量
作り方

(1)
ごぼうはたわしや包丁の背でサッとこすり洗いし、幅5mmほどの輪切りにする。ウインナも幅5mmの輪切りにする。

(2)
フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけ、1、好みでローリエを入れてかるく炒める。塩、酒をふり、ふたをして3分ほど蒸し、ふたをとって強火でサッと水分をとばす。
(3)
器にご飯を盛り、2をのせ、粗びき黒こしょうをふる。
操さんおすすめ、パパッともう一品
「マスタードやかんきつで酸味をプラス」

途中でかんきつ(写真は完熟すだち)を絞って味変するのもおすすめ。

マスタードは相性抜群!

目玉焼きをのっけても最高!
次回は「百合根の炊き込みご飯」です。お楽しみに!

PROFILE
藤岡操(ふじおか・みさお)
編集者、栄養士、フードコーディネーター。
釣り雑誌の編集部、フードカタログの編集部など、出版社勤務を経て独立。雑誌、書籍、WEB、広告の仕事に携わる。著書・編著書に『ごはんに化ける ズルイおつまみ』(二見書房)、『ワインに合うおうち×レシピ123』『ビールおつまみ123』『毎朝が楽しくなる! 朝ごはん』『ご当地おつまみ人気レシピ』『一冊まるごとパクチー本』(すべてエイ出版社)などがある
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Instagram:https://www.instagram.com/misao_fujioka/
料理・写真・文・イラスト/藤岡操















