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季節を楽しむ料理編集者・藤岡操さんの自由きままな「旬レシピ」
藤岡操さんの料理モットーは「旬を逃さず味わいたい」「軽やかに楽しみたい」の2つ。とにかく気分優先(笑)、思い立ったら作る! むずかしいことはなし、材料も工程もシンプルな「操さんの気ままな旬レシピ」を楽しんで。

ゆり根ってこんなに美味しいの……⁉シャキほく感&ビジュも最高『ゆり根チーズご飯』

藤岡操さんの自由きままな「旬レシピ」
旬の食材について。

ゆり根は、私にとって大人の味。
母がゆり根好きだったこともあり、冬になると茶碗蒸しや天ぷらで食卓に登場していましたが、子どもの私はちょっと苦手……。

それが気づけば、ゆり根LOVE!
いつしか、大人の味に目覚めていたのです。

私が思うゆり根の魅力は、真っ白な美しい見た目とは裏腹に、根っこらしい力強さを秘めているところ。加熱すると、上品な甘みとともに、ほのかな苦みと土の香りがふわり。これぞ、大人の味! なのです。

今回作ったゆり根ご飯は、米に酒を加えて普通に炊き、最後にゆり根を加えて塩をふり、ゆり根をさっと蒸すだけ。ざっくり混ぜていただくと、シャキシャキ感とほっくり感、甘みと苦みと香りがくるくると入り交じります。
最初に百合根を加えて炊けば、ほっくり、ねっとり食感になるので、そこはお好みで楽しみたいところです。

しみじみとゆり根のおいしさに浸りつつ、ワインを開栓。パルメザンチーズと白こしょうをふり、オリーブオイルひとたらし。さらにゆず皮を散らし、大人の味を満喫したのでした。

『ゆり根チーズご飯』のレシピ

材料(3〜4人分)

米……2合
ゆり根……2個(約150g)
料理酒……大さじ1
塩……適宜
パルメザンチーズ……適宜
オリーブオイル、好みで白こしょう、塩……各適宜

作り方

(1)
ゆり根は外側から1枚ずつはがす。

(2)
茶色い部分を包丁で取り除き、水洗いする(こうすることで、仕上がりが真っ白でキレイになります!)。

(3)
鍋に米、水400mL、酒を入れ、強火にかけ、しっかりと沸騰したらふたをして5分、弱火にして10分炊き、ゆり根を加えて塩ひとつまみをふる。さらに5分炊いたら火を止めて5分蒸らす。

※炊飯器で炊く場合は、最初からゆり根を入れてください。洗った米を炊飯器の内がまに入れ、酒を加え、水を2合の目盛りまで入れたらゆり根を加えて普通に炊き、炊き上がったら塩ひとつまみをふる。


(4)
炊き上がったらさっくりと混ぜ、パルメザンチーズをかけ、好みで白こしょう、塩をふり、オリーブオイルをかける。

余ったゆり根はおがくずに埋めて保存を

余ったゆり根は、洗わずに、おがくずの中に埋めた状態で冷蔵室に入れておけば1〜2カ月保存できます。洗ったらいたみやすくなるので早めに使いましょう。

操さんおすすめ、パパッともう一品
「柚子チーズ味で華やかに!」

たっぷりのパルメザンチーズとともに、ゆずの皮をかけるのもおすすめ。ゆり根の香りとも相性バッチリ。ワインに合います。

次回は「ほろほろブロッコリーの春巻き」です。お楽しみに!

PROFILE
藤岡操(ふじおか・みさお)

編集者、栄養士、フードコーディネーター。
釣り雑誌の編集部、フードカタログの編集部など、出版社勤務を経て独立。雑誌、書籍、WEB、広告の仕事に携わる。著書・編著書に『ごはんに化ける ズルイおつまみ』(二見書房)、『ワインに合うおうち×レシピ123』『ビールおつまみ123』『毎朝が楽しくなる! 朝ごはん』『ご当地おつまみ人気レシピ』『一冊まるごとパクチー本』(すべてエイ出版社)などがある
X:https://x.com/fujiokamisao
Instagram:https://www.instagram.com/misao_fujioka/

『季節を楽しむ料理編集者・藤岡操さんの自由きままな「旬レシピ」』月2回更新・過去の連載はこちら

料理・写真・文・イラスト/藤岡操