小麦粉と片栗粉の違いって?

肉や魚にまぶすことで味を閉じこめたり、揚げもののころもに使ったり、汁ものや煮ものにとろみをつけたりと、料理の下ごしらえから仕上げまで幅広く使われる小麦粉と片栗粉。原料からしてまったく異なる粉なので、その違いを知っておくとよい。
小麦粉
小麦を原料とした粉。グルテン(たんぱく質の一種)の含有量の違いによって種類が分けられ、調理にもっとも多く使われるのが「薄力粉」。粘りのもととなるグルテンが少ないため、水分を加えてもさらさらとして扱いやすい。グルテンの多い「中力粉」や「強力粉」は、うどんやパン、餃子の皮などに使われる。
片栗粉
本来はユリ科のかたくりという植物からとれるでんぷんを粉にしたものだが、現在はじゃがいもを原料としているものが一般的。から揚げや竜田揚げをカラッと仕上げたり、水で溶いて汁ものや煮ものに加えると、なめらなかなとろみが生まれる。とうもろこしから作られる「コーンスターチ」もあり、料理によっては片栗粉の代わりに使える。