ぐっと空気が冷たくなるこの時期恋しくなるのが、身も心も癒やしてくれるあったか料理。そこでおすすめしたいのが、韓国産冷凍サムゲタン。
じつは、サムゲタンはどれも同じじゃないんです。キーワードは、「韓国産」と「冷凍」。今回は、そのままでももちろんおいしい本格サムゲタンをさらにおいしく、華やかにアレンジしたメニューもご紹介。教えてくれたのは、韓国通の人気料理家・藤井恵さんです。
麺やカレーに、おでん鍋にと、おなじみのサムゲタンが驚きの大変身！ 栄養たっぷりの一品で、サムゲタンの新しい魅力を発見してみませんか？
栄養満点！
サムゲタンは韓国の代表的な〈滋養食〉 
〈薬食同源〉の考え方に基づく韓国料理。なかでも滋養食の代名詞ともいわれるのがサムゲタンです。サムゲタンを漢字で書くと「参鶏湯」。「参」は高麗人参、「湯」はスープのこと。
「高麗人参のほかにも、なつめなどの漢方やにんにくなど栄養価が高い食材をふんだんに使っているのが特徴。薬効が溶け込んだスープがうれしいですよね」と話すのは、年に何度も現地へ通うほど韓国好きの料理研究家・藤井恵さんです。
「食べると血液の流れがよくなり、免疫力の上昇も期待できます。コラーゲンなどのたんぱく質もたっぷり。とろみがあってゆっくり消化吸収されるから、胃腸にもやさしいんです」
本国では、寒い時期に体を温めるため食べるのはもちろん、季節の変わり目で体調をくずしたり風邪をひいたりしたときも、あつあつのサムゲタンから元気をもらうのがお決まり。
ちなみに、夏バテにもサムゲタン！ 日本の〈土用の丑の日〉のうなぎのように、サムゲタンを食べる日があるのだとか。
おいしいうえに体も喜ぶ、一年じゅう食べたい料理がサムゲタンなのです。
本場の味を楽しむなら、
〈韓国産冷凍サムゲタン〉 がおすすめ！
日本でもすっかりおなじみとなったサムゲタンですが、漢方などすぐ手に入りづらい食材が多用されるうえ、丸鶏を下ごしらえしたり長時間煮込んだり、調理の手間がかかりがち。自宅で作るには少々ハードルが高いのも事実です。
そんなときに便利なのが、パック入りの既製品。最近では国産レトルトの商品もたくさん発売されていますが、ぜひ一度試してほしいのが〈韓国産〉かつ〈冷凍〉のサムゲタン！
本場韓国の食材と水を使い、さらに別々に煮込んだスープを最後に合わせる伝統製法で作ったサムゲタンを、できたてすぐに急速冷凍。
塩味が強い日本向けの味わいとは違う、素材の風味を生かしたやさしい味つけだから、食べ飽きないのもポイントです。
食材の栄養と風味がまるごと凝縮された、現地そのままのおいしさを堪能できます。
HANJUNG
冷凍 牧牛村
参鶏湯（ハンジョン サムゲタン）
内容量：800g／原材料名：鶏肉、スープ（精製水、高麗人参、天日塩、胡椒）、もち米、にんにく、高麗人参、ナツメ/調味料（アミノ酸）一部に鶏肉・小麦を含む／原産国名：大韓民国
〈じっくり解凍〉がおいしさの秘訣！
こくがあるのにくどくないスープの味わいと、するっと骨からはずれるほど柔らかい鶏肉は感動もの！ 家で作るとこうはいきません。
韓国の丸鶏は小ぶりなので、パックのサイズも小さめ。これなら冷凍庫にいくつか常備しておけるから便利です。
そのままでももちろんおいしいけれど、ぜひアレンジレシピにも挑戦を。
素材の味を生かしたやさしい風味の韓国産冷凍サムゲタンだからこそ、さまざまなアレンジが可能です。
サムゲタンを解凍してほんの少し手間加えるだけで、びっくりするほど完成度の高い料理ができますよ！
藤井 恵さん
料理研究家・管理栄養士。野菜やたんぱく質がたっぷりのバランスのとれたレシピ提案で人気を博す。週末の長野暮らしや大好きな韓国料理のことをつづったブログ、Instagramも話題。
〈韓国産冷凍サムゲタン〉
簡単アレンジレシピ 
まるで韓国風チキンクリームパスタ！
ピリ辛サムゲタンラーメン
温めたサムゲタンの鶏肉の身をほぐし、調味料といっしょに煮立たせるだけで、ラーメン専門店顔負けの濃厚スープが完成！ ポイントは、香りが際立つ韓国産粉唐辛子を使うこと。生クリームのおかげで辛さがやわらぎ、ほんのり〈洋〉の雰囲気もプラスされます。生クリームの代わりに牛乳を使い、仕上げにチーズをかけてもおいしい！
手間なしなのに、びっくりするほど味わい深い
サムゲタンスパイススープカレー
ていねいに煮込んだサムゲタンの鶏のうまみが生きているから、驚くほど滋味豊か。コラーゲンともち米由来のとろみがご飯によくからみ、食べる手が止まりません。トッピングの野菜は、旬のものを選べば季節感たっぷり。食物繊維も加わり、栄養バランスがさらにアップ！ ぜひカレーにキムチを合わせる韓国流の味わい方でめしあがれ。
鶏肉と魚介、うまみの相乗効果を楽しんで
まるごと鶏おでん
サムゲタンをベースに、魚介の練りもので作られる韓国の定番屋台料理・韓国おでんを加えて。五臓六腑にしみわたるやさしいスープは、どんな具材とも相性抜群。さまざまな具を入れることで、さらに複雑な味わいに変化します。イエローマスタードが香るみそだれも、やみつきまちがいなし。大鍋で作って、みんなでわいわいつつきたい！
協力／韓国農水産食品流通公社
料理／藤井 恵 撮影／よねくら りょう スタイリング／しのざき たかこ 取材・文／唐澤理恵
