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年末年始おさらいしたい『お正月飾りと初詣』の参拝マナーと正式ルールは?プロ監修

年末年始の行事はマナーやルールがつきもの。知っているようで知らない、「初詣」や「お正月飾り」について、マナーのプロである村山紀子さんに正解を教えていただきました!

正月飾りを飾る理由とNG行動は?

なぜ飾るの?

年神様をお迎えする際の目印になるのがしめ縄。また、神様を歓迎するために、家の中でいちばんいい場所に飾るのが鏡餅です。できれば両方とも飾るといいでしょう。

いつまで飾る? NGはある?

しめ縄などのお正月飾りは、松の内(1月7日)まで飾り、8日の朝になったら片づけましょう。鏡餅は、1月11日の鏡開きの日まで飾っておいてもOKです。なお、正月飾りを12月31日に飾るのは、「一夜飾り」と呼ばれ、お葬式の飾りと同様となるため縁起が悪いとされているのでNGです。また、9のつく日も「苦労がつく」とされています。12月29日と31日を避けて、飾るようにしましょう。

 ※各日付は地域によって異なる場合があります。

初詣に行く場所・日取り・参拝のやり方は?

いつ行くのが正解?

できれば松の内までにすませましょう。どうしてもむずかしい場合は小正月と呼ばれる1月15日までに参拝を。

どこにお参りすればいい?

基本的には、自身が住んでいるエリアの氏神様へ。宗教上の制約がある人はその限りではありません。

参拝の正しいやり方は?

まずは服装。神様のもとに訪れるので、スーツまではいかなくても、衿つきのシャツなどある程度あらたまった格好が最適。部屋着等で行くのは避けましょう。参拝の方法は、神社やお寺により違うもの。拝殿に書かれている場合が多いので、そちらを参考に。わからない場合は、静かにお辞儀をするだけでOKです。また、忌中(四十九日法要までの期間)の神社への参拝はNGです。

これらの習わしは、地域によって異なる場合もありますが、古くからの伝統を大切に、清々しい気持ちで新年を迎えられたらいいですね。

教えてくれたのは……村山紀子さん

マナー・コミュニケーションインストラクター。日本現代作法会会総師範。教育の場でキャリアカウンセリングやマナー指導も行う。冠婚葬祭やテーブルマナーをわかりやすく伝えるYouTubeチャンネル「令嬢養成学校チャンネル」が人気。

『オレンジページ』2025年12月17日号より)

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監修/村山紀子 取材・原文/恵 和栗 イラスト/黒猫まな子 文/編集部・鎌形