ページをめくれば、どこへでも行ける【読書の秋】
こんにちは!2期オレペエディターのイクノです。
食欲の秋、読書の秋。
図書館に行くたびに話題の小説などを借りようと思うのですが、
気づけばいつも実用書の料理本のコーナーの前に立ち、
気になる料理本を何冊も見繕って貸し出しコーナーに向かっています。
先日出会ったのはこちらの2冊。

・『はじめてのアラブごはん 手軽に作れるエキゾチックレシピ62』小松あき著 イカロス出版
・『作って伝える 郷土ほっこりおやつ』江口恵子著 江原絢子監修 赤ちゃんとママ社
知らない土地の料理を知ることが大好きな私、
今までに図書館の料理本のおかげで得た食の知識はどれほどあるでしょう。
なかなか訪れることのできない国や地域の料理を知り、
実際に作って食べてみることができるなんて、
こんなに好奇心をそそられることがあるでしょうか。
結婚前実家にいた頃は、
食に対して割と好奇心旺盛な両親にあれこれ作っては披露していましたっけ。

結婚して子供が生まれてからは、
子供ウケが良くすぐに作れるものが第一条件で料理をするようになり
なかなか知らない料理に挑戦とはいきませんでしたが、
ここ数年で二人の子供もすっかり大きくなったので、
また私の趣味料理も献立にすることができるようになったなと思っています。
というわけで、今回借りた『はじめてのアラブごはん』からこちらを作ってみました!
「シシバラク」を作ってみた

本の裏表紙にもなっている、「シシバラク」というこちらの料理。
簡単に解説すると、
シナモンなどのスパイスと炒めた牛ひき肉を強力粉の生地で包み、
ヨーグルトで煮たもの、だそう。
見るのも聞くのも初めてですが、
先日参加した「粉もの料理研究室」をきっかけに、小麦粉料理につい反応してしまう今日この頃なので
これは試さなきゃ!と思ったわけです(「粉もの料理研究室」については以前の投稿をどうぞ)。
形は餃子の端をくるっと丸めて止めた、帽子のような形のスタイル。
ヨーグルトと餃子(というか、生地に肉を包んだ料理)の組み合わせは、
ロシアの方にもあると聞いたことがあるなー。

ひき肉を炒めてから包むのは初めてでしたが、
なかなか包みにくい!!笑
けど、きっとこうする理由があるのでしょうね。。
ゆでてヨーグルトを添えるのではなくてヨーグルト自体で煮るので、
生地にも風味がつくし、ヨーグルトが煮詰まってサワークリームのように濃厚な感じになりました。

シナモンと牛肉の組み合わせが一気にアラブっぽく(行ったことないけど)、
炒めたことで肉感がアップされている気がします。
コリアンダーとガーリックのきいたヨーグルト風味もおいしい!
餃子やラビオリなど、小麦粉の生地でひき肉などを包んだ料理は
シルクロードを伝わって様々に変わっていったのかなぁと思うととても興味深いです。
参考にした「はじめてのアラブごはん」には、多様なアラブの料理レシピの他に
市場や商店、食事の風景などの様子がたくさん掲載されていて、
眺めるだけでアラブの国々の雰囲気を楽しむことができました。
さて、次の空想は日本国内に飛びました!
「がんづき」を作ってみた

『郷土ほっこりおやつ』から、岩手県の郷土菓子「がんづき」を作ってみました。
実は私は今まで東北に行ったことがなく、
こちらも初めましてのお菓子です。
重曹と酢を使って膨らませる、素朴な蒸しパンの仲間のようなお菓子。
しっとりもっちりした生地に黒ごまのプチプチがおいしいです。
丸い形を月、黒い胡麻を雁に見立てて「がんづき」なのだとか。

こちらの本には、
日本各地に昔から伝わる素朴なおやつが地方ごとに紹介されています。
どれも農家の方々が忙しい作業の合間に食べたり子供のおやつにしてきたんだろうなぁ、、
と想像できるようなものばかり。
行事や風習と関わる郷土のお菓子は、
説明を読んでいるだけでその場所のことを少しだけ知ったような気持ちになります。
私が料理本が好きなのは、
食べ物を知ると同時にその土地の文化や風習を教えてくれるから。
気軽に行くことはできなくても、
ちょっとだけ空想で旅をしたような気持ちになれるんです。
ページをめくって初めての食べ物に出会う旅、
今度はどこへ行こうかな!










