オレペAI検索

基本の『いなり寿司』の作り方。じゅわ~と味がしみ込む黄金比レシピ/だし不要で簡単

基本の和食

口に入れた瞬間、お揚げからジュワ〜っと煮汁があふれ出し、ほろほろとほどける酢めしとからみ合ういなりずし。まさに至福のおいしさです。

酢めしは具なし、油揚げの煮汁はだしいらずのシンプルレシピ。油揚げ全体に煮汁をしっかりいきわたらせること、酢めしをふんわりと詰めることがポイントです。

『いなりずし』のレシピ

材料(8個分)

炊きたてのご飯…… 1合分(約330ɡ)
油揚げ ……4枚
白いりごま……小さじ2

〈A〉
 砂糖 …… 大さじ3
 しょうゆ …… 大さじ2
 酒 ……大さじ1
 みりん…大さじ1
 水 ……1/2カップ

〈B〉
 砂糖 …… 大さじ1
 酢(あれば米酢)……大さじ2
 塩 …… 小さじ1/4

好みでしょうがの甘酢漬け ……適宜

作り方

油揚げを袋状に開く

(1)油揚げを袋状に開く

油揚げはまな板に縦長に置き、菜箸1本を横にのせる。両手で押さえながら前後にころがし、開きやすくする。横半分に切り、切り口から袋状に開く。

油揚げを油抜きする

(2)油揚げを油抜きする

鍋にたっぷりの湯を沸かして油揚げを入れ、木べらで押さえながら、1分ほどゆでる。ボールに水をはり、油揚げを入れて水を含ませ、かるくもみ洗いをする。水けを絞ってボールの水を替え、もう一度同様にする。油揚げの形を整えて重ね、両手ではさんで水けを絞る。

POINT

しっかりと油抜きをすることで、味のしみ込みがよくなります。

油揚げを煮る

(3)油揚げを煮る

鍋にAを入れて混ぜ、中火にかける。煮立ったら(2)を全体に広げながら入れ、煮汁を全体にいきわたらせる。落としぶた※をして弱火にし、煮汁がほとんどなくなるまで15分ほど煮る。火からおろして粗熱を取る。
※オーブン用シートを鍋の口径よりもひとまわり小さめの円形に切り、中央に直径2cmくらいの穴をあけたもの。

POINT

鍋を回したり、油揚げをそっと返しながら煮汁を全体にいきわたらせて。

酢めしを作る

(4)酢めしを作る

Bはよく混ぜて溶かす。大きめのボールにご飯を入れてBを回しかけ、しゃもじでご飯を切るように手早く混ぜる。酢が全体になじんだらごまを加え、うちわであおぎながら、水分がとんでご飯粒につやが出るまで切るように混ぜる。

油揚げに酢めしをつめる

(5)油揚げに酢めしを詰める

(3)の油揚げを1切れずつかるく握って汁けを絞り(絞った煮汁は小さめの容器に入れる)、酢めしを入れやすいように切り口を外側に折り返す。手のひらを絞った煮汁で湿らせながら、(4)の酢めし1/8量(約40ɡ)をとってかるく丸め、油揚げに詰める。油揚げの切り口を手前、奥の順に内側に折り込み、上下を返して形を整える。残りも同様にして器に盛り、好みでしょうがの甘酢漬けを添える。

POINT

酢めしはざっとまとめる程度にして詰め、ほろりとした口当たりを大切に。

お揚げの煮汁と酢めしの黄金比をマスターすれば、いつでも気軽にいなりずしを作れるように。食べたいときに、手作りならではのおいしさをぜひ味わって。

『オレンジページ』2025年9月17日号より)

あわせて読みたい

料理・スタイリング/髙山かづえ 撮影/澤木央子 文/編集部・薫森