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元タカラジェンヌ 食と美のトビラ

「千と千尋の神隠し」で食べてみたいのは「イモリの黒焼き」⁉ 元トップ娘役の妃海風さん・華優希さん・実咲凜音さんが登場!【食のトビラ】

2024.03.28

左から実咲凜音さん、妃海風さん、華優希さん

華やかで気品ある夢のようなキラキラのステージ、宝塚歌劇。約3時間のステージを彩るタカラジェンヌたちは清く正しく美しく、そして心身ともにパワフル! その生き生きとした魅力の源である「食」と「美」のこだわりを、宝塚歌劇OGのかたがたに現役時代を振り返りながら教えていただく連載です。

ポテトチップスとお酒に合うもの、発酵食品と焼き肉、フルーツと火鍋。好きなものは三者三様!


今回ご登場いただくのは、現在上演中の舞台「千と千尋の神隠し」にて、リン/千尋の母を演じている3人。元星組トップ娘役の妃海風(ひなみ・ふう)さん、元花組トップ娘役の華優希(はな・ゆうき)さん、元宙組トップ娘役の実咲凜音(みさき・りおん)さんという、元トップ娘役3人が華やかにそろい踏み!

妃海さんは2016年、華さんは2021年、実咲さんは2017年に宝塚歌劇団を退団。妃海さんと実咲さんは95期、華さんは100期というタカラヅカでは先輩後輩の関係ですが、今はそれぞれ一人の舞台人として活躍を続けています。

今回は「千と千尋の神隠し」の舞台裏や、「食」にまつわるこだわりなど、製作発表会見の後ににぎやかに話していただきました。関西弁が飛び交う熱気をそのままにお届けします。
 
――「千と千尋の神隠し」はキャストもスタッフもすごい人数ということで、そんな大所帯のカンパニーの中でどのようにコミュニケーションを図っていますか?

妃海さん:私は朝の挨拶を大事にしています。今回は本当に人数が多いので、稽古場では名前が書いてあるプレートをみんなつけているんです。それを見て、きちんと名前を呼びながら声をかけに行くようにしていて。

華さん・実咲さん:素晴らしい!

妃海さん:あと、ストレッチしているときもねらい目。人間って、体を動かしていたり何かをしているときにコミュニケーションをとると、ちょっと距離が縮まるような気がするんですよ。だからみんながストレッチをしているときに毎回違う人のところに行って、名前を呼びながら場面の話をしたり、その人の素敵なところを感想として伝えたりするのが私の方法。

実咲さん:覚えられないくらいの人数だもんね。演出のジョンが見てもわかるようにプレートには名前とニックネームがローマ字で書かれているのですが、最初、全員は覚えられなかった(笑)。初演に出ていらしたかたが半分くらいいる中で私は再演で入ったので、顔写真つきの出演者の一覧表を見ながら一致させていった感じです。そして、稽古場で近くにいる人からコミュニケーションをとっていきました。稽古場で隣にいる人に「なんて呼んだらいいですか?」「私は◯◯って呼ばれています」みたいな基本的な会話から。

華さん:私もあまり深くお話できていない人が出てきちゃっています。朝行ったらとりあえず全員に挨拶する、一日1回は全員と必ず言葉を交わすと決めていたのですが、やっぱり人数が多くて……。公演を重ねていく中で少しずつ深めていけたらいいなと思っています。


――宝塚歌劇団で同期だった妃海さん・実咲さんと、5期下の華さんは現役時代に接点はありましたか?

華さん:実咲さんが宙組にいらしたときに、入団後の組まわりでごいっしょさせていただきました。

実咲さん:ねー。素敵な子がたくさんいた100期生は私たちも意識しながら見ていました。その後、華ちゃんは私たちの同期の柚香光(ゆずか・れいさん、現花組トップスター)くんの相手役さんになったので、自分が退団してからも舞台を見に行くことがありました。「はいからさんが通る」の紅緒役がぴったりだった。最高。

――今は学年差なく和気あいあいとお稽古されている印象ですね。

実咲さん:すでにこの作品に出演経験のある2人からはリンがどうこうという話ではなく、「ここのタイミングで出たらやりやすかったよ」というような情報の共有なので、トリプルキャストのやりにくさを感じることなくいい関係性だったと思います。

妃海さん:うん、役作りはそれぞれやりながら、でも共有すべきところは話し合ってという感じでね。

実咲さん:役自体は個々で作っていたよね。それがベストなんじゃないかなと思っています。


――みなさん関西出身ですが、それぞれ違いますよね。妃海さんが大阪、実咲さんが神戸、華さんが京都。

妃海さん:(華さんを見て)京都っぽいもんね。

実咲さん:うん、京都っぽい!

華さん:そうですか?(笑)

妃海さん:(実咲さんを見て)神戸っぽい。

華さん:(妃海さんを見て)大阪っぽいですよね。

 3人:(笑)

――そんな関西出身のみなさん、地元の手土産では何がおすすめですか?

実咲さん:いかなごのくぎ煮!

妃海さん:え、いかなごって神戸?

実咲さん:勝手に神戸の名物にしてるけど違ったらどうしよ(笑)。いかなごの時期である春になったら、母が家でおしょうゆやお砂糖で甘辛く大量に炊いてご近所さんにあげたりするんです。ご飯にすごく合うの。

――私、関東出身でなじみがなくて……、いかなごって何ですか?

実咲さん:稚魚です。つくだ煮はスーパーでも売られているのですが、春先シーズンにしかない。

 ※「いかなご」は関東の「こうなご」のこと。

 妃海さん:京都のものだと思ってた。大阪でおすすめしたいのは「ピッコロカリー」。梅芸(梅田芸術劇場)の前の阪急かっぱ横丁にもお店があるので、観劇される方にはぜひ足を運んでいただいて(笑)。そこのレトルトのビーフカリーですね。お店でいちばんおいしいスペシャルビーフカリーのソースを使っているから、レトルトなのにお店と同じ味。すっごくおいしい。

実咲さん:ロンドンに持っていったら?

妃海さん:いいね、持っていきたい。

華さん:でもお肉が入っていたら持っていけないかも……?

妃海さん:入ってる……。無理かー。ピッコロさよなら(涙)。華ちゃんは?

華さん:王道ですが、「阿闍梨餅」。あれははずせないです。

実咲さん:もちもちのね。おいしいよね。

撮影/天日恵美子 文/淡路裕子

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