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【橋本環奈は“直感で進む千尋”・上白石萌音は“聞きの千尋”】ロンドン公演も始まる 舞台「千と千尋の神隠し」製作会見レポ

2024.03.08

2022年に初めて舞台化され人気を集めた「千と千尋の神隠し」が、今年は日本とイギリスの2カ国同時上演へ。キャストも増え、大きなプロジェクトとなったこの作品の製作会見へ行ってきました!

ジブリアニメの不朽の名作の舞台版。キャストが増えて世界に羽ばたく! 豪華キャストが集結し意気込みを語る

10歳の少女・千尋が神々の世界に迷い込み、豚の姿に変えられてしまった両親を救うために懸命に働き、生きる力を呼び覚ます姿を描いた、宮﨑駿による大ヒットアニメーション「千と千尋の神隠し」。ジブリアニメのなかでも屈指の人気を誇り、世界中で愛されてきたこの作品は、2022年に初めて舞台化され、今年は日本での再演に加えてイギリスでの上演も決定! 2月29日に行われた製作会見の様子をレポートします。

今回の公演は、東京・帝国劇場、愛知・御園座、福岡・博多座、大阪・梅田芸術劇場メインホール、北海道・札幌文化芸術劇場hitaru、イギリス・ロンドンコロシアムを回るロングランということもあり、トリプルキャストやクアトロキャストの役もあり、大所帯のカンパニーになっているそう。

この日はキャスト18人に加え翻案・演出のジョン・ケアードさん、共同翻案・演出補佐の今井麻緒子さん、東宝代表取締役の松岡宏泰さん、ロンドン・PWプロダクションズ最高経営責任者のイアン・ギリーさんが出席。キャストのみなさんは“和モダン”をテーマにした衣装に身を包み、華やかな個性が爆発していました! 登壇されていたキャストのみなさんのコメントをお届けします。

千尋役は、初演の橋本環奈さんと上白石萌音さんに加え、オーディションで選ばれた川栄李奈さんと福地桃子さんが新たに仲間入り。

「初演のときからかけがえのない作品で、役者人生の中で何十年たっても忘れられない役になりました。演じているときの発見や感情が動くこと、とにかく新しいことだらけの充実した日々が送れたことがとても幸せでした。今回はキャストが多く、ジョンの演出も進化しつづけていて、そんな毎日に携われることがうれしい。初演から年齢を重ねましたが、10歳の千尋と遠ざかるわけではなく前よりも寄り添えている感じがしています」(橋本さん) 
初演からの戦友である上白石さんからは“直感で進む千尋”との言葉が。

「今回も大好きな作品に出演できて幸せに思います。キャストの人数が増え、この作品の世界が広がってより自由で豊かになっていくのを感じます。スケールの大きさにフワフワしてしまいますが、千尋として誠実に行きたいと思います」(上白石さん) 
「萌音ちゃんはまわりの様子を感じ取ってそこにいる千尋」との言葉を受け、自ら“聞きの千尋”と命名。

「初演で萌音ちゃんの千尋を見せていただき、『本物の千尋がいる……!』と感動しました。そんな作品に自分が参加できることを心からうれしく思います。初演の2人から学びたい」(川栄さん)
福地さんと稽古に参加することが多かった川栄さんですが、2人の千尋はまったくタイプが違うとのことで、川栄さんは“せっかちな千尋”。

「まだ千尋として参加できるのが信じられない気持ちです。稽古場では大きな生き物から小さなものまでの息づかいやにおいを感じられて、うれしくてしかたがないほど。不安より楽しみのほうが大きいです」(福地さん)
川栄さんとは反対に“おっとりした千尋”。でも走るのはとても速いそう(笑)。

2022年初演 舞台「千と千尋の神隠し」舞台写真
2022年初演 舞台「千と千尋の神隠し」
初演ではダブルキャストだったハクも、今回はトリプルキャスト。初演に続いての醍醐虎汰朗さん、三浦宏規さんに、増子敦貴さんが加わりました。

「小さくて大きい千尋役のみなさんの背中を間近で見られることが誇り。初演の帝国劇場公演、御園座公演に続いて出演できることがうれしいです。今回も精いっぱい演じます!」(醍醐さん) 
キャッチフレーズは“キレキレのハク”!

「昨年の御園座公演で卒業宣言のようなものをしたのですが、奇跡が重なり今回も出演させていただきます。初演に比べキャストの数が増えていることにびっくり。日本の作品が海外で上演されることを、うれしく思います」(三浦さん) 
あまり稽古に来られないことを突っ込まれたため、自ら“幻のハク”と言っていました。レアキャラなのかもしれません(笑)。

「辰年の年男で宮﨑駿さんと同じ誕生日なので、今回のハク役の出演には運命を感じています。竜のように天高く舞い上がれるように全力で頑張ります」(増子さん) 
東北出身で色白、照明で“消えそうなハク”になるかもとのこと。

2022年初演 舞台「千と千尋の神隠し」舞台写真
2022年初演 舞台「千と千尋の神隠し」
映画同様自分の声のセリフはないカオナシですが、ダンスのプロたちが独特な動きを表現し存在感は抜群。こちらはクアトロキャストで、会見には小㞍健太さん、中川賢さん、山野光さんが出席しました(もう一人は森山開次さん)。

「カオナシは怖さもあるけれどチャーミング。いろんなカオナシの面を見てほしいです。カオナシチームで相談しながら動きを作ったりしていました」(小㞍さん) 
いるかいないかわからない“アンニュイなカオナシ”とのこと。

「小さいころからあこがれだったジブリアニメの世界に立っているのが不思議な気持ちです。稽古場でのみなさんのエネルギーや息づかいが映画とはまた違っていて、舞台と映画の2つの『千と千尋の神隠し』を行ったり来たりして役をひとつにしていきました」(中川さん) “多くは語らずキュートなカオナシ”をめざすようです。

「初演ではアンサンブルで参加し、昨年の御園座公演からカオナシになりました。カオナシの思いだけでなく、千尋から見たカオナシもうまく表現できたらいいなと思います」(山野さん) 
キャッチフレーズは“まじめなカオナシ”とまじめに答えていました。

2022年初演 舞台「千と千尋の神隠し」舞台写真
2022年初演 舞台「千と千尋の神隠し」
千尋の母/リン役は宝塚歌劇団出身の3人が顔をそろえました。元星組トップ娘役の妃海風さん、元花組トップ娘役の華優希さん、元宙組トップ娘役の実咲凜音さんで、3人のキャッチフレーズは“清く(妃海さん)、正しく(華さん)、美しい(実咲さん)リン”!

「ご縁があり、リンとして油屋に再就職させていただきます。この作品、キャストのみなさん、スタッフのかたがたへの愛とリスペクトが日に日に増していて、興奮が収まらず眠れないくらい(笑)。 この興奮を情熱に変え、舞台で爆発させたいです」(妃海さん)

「昨年の御園座から続き出演させていただきます。あまりにも素晴らしい舞台で、前回は『大変なところに来てしまった』と思うほどでした。今日もたくさんの記者のかたを見て身の引き締まる思いです。心をこめて演じ、日本とロンドンのみなさんにお届けしたいです」(華さん)

「今回初めて油屋で働きます! 初演を拝見したとき、舞台からあふれるエネルギーに感動し、この舞台に立てる幸運をうれしく思います。セットやパペットの動きなど細部までのこだわりがものすごい作品。エネルギッシュに頑張りたいです」(実咲さん)

2022年初演 舞台「千と千尋の神隠し」舞台写真
2022年初演 舞台「千と千尋の神隠し」
不思議な見た目とやさしい性格のギャップからか意外にもファンの多い釜爺もトリプルキャスト。初演からの出演の田口トモロヲさんと、今回から出演する宮崎吐夢さんが登壇しました(もう一人は橋本さとしさん)。

「国際的なロングラン上演になるとは夢にも思っていなかったので本当に光栄で、この作品に携わるみなさんに感謝しています。楽しみたい!」(田口さん) 
宮崎さんの「初々しい釜爺」を受け、自身を“古々しい釜爺”と名づけていました。

「帝劇出演も初めて、ロンドン公演も初めて、ダブルキャストも初めて、東宝作品も初めて。初めてづくしなので初々しいもぎたての釜爺をお届けしたいです」(宮崎さん) 
初めてなので“不安な釜爺”とのこと。


湯婆婆/銭婆役には、初演から(というより映画から!)続いて出演の夏木マリさん、そして羽野晶紀さん、春風ひとみさんが加わったクアトロキャストに(もう一人は朴璐美さん)。

「とにかく段取りが多く、今はいっぱいいっぱいで稽古しています。『魔法で作ったんじゃなんにもならないからね』という銭婆のセリフにあるように、魔法ではなくキャストとスタッフが手探り、手作りで作り上げている奇跡を見に来ていただきたいです。スタッフとキャストで150人くらい、お弁当は270個くらい用意されるみたいです。たくさんもうけないといけないんです(笑)」(羽野さん) 
キャッチフレーズは“何が出るかわからない湯婆婆”。ぴったりです!

「舞台でエネルギーを爆発させるために今は静かに過ごしています。みんなで寄ってたかって作るという、演劇の原点にあるような作品。まだ駆け出しのころ、夏木マリさんが『あなたはお芝居が必要な人になる』と声をかけてくださったことを覚えています。そのマリさんと同じ役を演じることができるのは奇跡のよう。油屋の従業員を愛し、はちゃめちゃになってしまう湯婆婆を全力でお届けしたいと思います」(春風さん)
まだ迷宮の中を歩いているようで“迷いある湯婆婆”とのこと。

「二十数年前に映画で声優をやらせていただき、初演、昨年の御園座、そして今回とずっとひとつの役をやらせていただけるのはとても幸せなこと。後輩に譲ってくださいと言われても、湯婆婆も銭婆も大好きなのでもうちょっとやらせていただきたいです(笑)。 従業員も増えましたし。同じセリフでも体を使って表現するのと声優で出演するのとはまったく違って、最初は迷いもありました。でも演出のジョンが『みなさん、(映画の)モノマネはしないでください』と言われたことでストン落ち、自分なりの表現ができるようになりました」(夏木さん)
湯婆婆といえば、やっぱり夏木さん! そこにいらっしゃるだけで説得力がありました。


ひとつの役にたくさんのキャストがいて魅力もそれぞれで、「千と千尋の神隠し」の世界がさらに多彩に広がっていくよう。千尋役の4人が「全員違うから全員見てほしい」と語るのもうなずけました!

千尋の母/リン役の元宝塚歌劇団トップ娘役の3人に詳しくお話をうかがった、連載「元タカラジェンヌ 食と美のトビラ」も後日公開予定! お楽しみに。

舞台「千と千尋の神隠し」
【公演日程】
2024年3月11日(月)~30日(土)
東京都 帝国劇場

2024年4月7日(日)~20日(土)
愛知県 御園座

2024年4月27日(土)~5月19日(日)
福岡県 博多座

2024年4月30日(火)~8月24日(土)
イギリス ロンドン・コロシアム

2024年5月27日(月)~2024年6月6日(木)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール

2024年6月15日(土)~6月20日(木)
北海道 札幌文化芸術劇場 hitaru

【スタッフ】
原作:宮﨑 駿
翻案・演出:ジョン・ケアード
共同翻案:今井麻緒子

【キャスト】
千尋:橋本環奈 上白石萌音 川栄李奈 福地桃子
ハク:醍醐虎汰朗 三浦宏規 増子敦貴(GENIC)
カオナシ:森山開次 小㞍健太 山野 光 中川 賢
リン/千尋の母:妃海 風 華 優希 実咲凜音
釜爺:田口トモロヲ 橋本さとし 宮崎吐夢
湯婆婆/銭婆:夏木マリ 朴 璐美 羽野晶紀 春風ひとみ
兄役/千尋の父:大澄賢也 堀部圭亮
父役:吉村 直 伊藤俊彦
青蛙:おばたのお兄さん 元木聖也
頭:五十嵐結也 奥山ばらば
坊:武者真由 坂口杏奈

日本公演 公式HP
ロンドン公演 公式HP

文/淡路裕子

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