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【夫が定年後の生活が不安】石塚元章さん「レシートを貼るだけでお金の意識が変わります」【老後の4K】

2024.04.13

超高齢社会を迎え、「人生100年時代」といわれる現代。
だからこそ、考えだしたら不安でたまらない、家族や自分の老後の生活。
各分野のスペシャリストが、そんなあなたの不安にそっと寄り添います。

今回のお悩み/介護

60歳の定年後は働かないという夫。私は生活のために働いてほしいのですが……。

今年で58歳になる夫。再来年に60歳定年を迎えるわけですが、今の時代、当然のように再雇用で定年後もそのまま会社勤めを続けてくれるものと思っていました。ところが、夫は定年後はいっさい働かないとのこと。理由は「疲れたから」。再来年からの収入が年金と私のパート代だけになってしまうことにとても不安を感じています。子どもは独立し、家のローンも返済ずみですが、老後の生活のことを考えると、今の貯金では心もとなく……。私としてはせめて65歳までは働いてほしいのですが……。
(54歳・女性)

石塚元章さんの回答

実際に定年後の年収でやりくりしてみると、現実的な選択ができるかもしれません。

ふきだし
お悩み回答者

石塚元章さん

ご主人が60歳になるまであと年ですよね。僕が思ったのは、この2年間の過ごし方がポイントになるのかなと。まずは、ご主人の希望どおり、60歳で定年退職すると仮定しましょう。その場合、定年後の収入が月にどれくらいになるのか計算してみてください。そして、定年までの2年間のうち、半年でも数カ月でもいいので、実際にその収入で生活してみるのです。もちろん、ご主人もいっしょに。

そうやって生活してみると、ご主人も、「この収入だとやりくりが大変」とか、「これくらいは稼がないと生活が苦しいんだな」とか、定年後の家計状況をリアルにイメージしてくれると思うんですよね。逆に奥さんのほうも、「ここを削れば、案外この収入でもやっていけるかも」と思うかもしれません。

この定年後の〈先取り生活〉をベースに話し合えば、お互い歩み寄るポイントも見えてきますし、より現実的な選択ができるのではないかと。定年後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しても遅いですから。

じつは僕も60歳ぐらいのとき、一度お金のことを見直そうと思った時期がありまして。そのときは、自分が使った分のレシートを全部ノートに貼るようにしたんです。この方法、なかなかいいですよ。自分はここに使いすぎているんだなとか、お金の使い方が一目瞭然に。ご主人がお金に無頓着なタイプなら、レシートを貼るだけでも、お金に対する意識がぐっと上がると思いますよ。

※定年後の収入
定年後の主な収入源は年金となる。年金受給開始は原則65歳からだが、希望により60歳から64歳の間に受給開始することも可能。ただし、繰り上げ受給の請求をした時点に応じて年金が減額される。


石塚元章さん
CBC特別解説委員。1957年、愛知県生まれ。81年、中部日本放送(CBC)入社。放送記者として活躍後、JNN海外特派員、ニュースキャスターなどを歴任。現在、情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(TBS系)、「石塚元章ニュースマン!!」(CBCラジオ)などに出演中。

取材・文/太田順子 イラスト/松元まり子

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