入社25年(つまり四半世紀)以上のベテラン料理編集者4人が「うちごはん」について気ままに、赤裸々に語るリレー連載。個人的好み全開のオリジナルレシピのおまけつき。
人からはあまりそう見られないんですが、じつは大阪出身です。まったくおもしろいことは言えないし、そもそも言葉が完全に標準語になってしまっているし、「大阪出身です」っていうと、驚かれること百パーセント!(笑) 「地元を捨てた人」なんて言われることもありますが、いやいや。断じてそんなことはありません。大阪、大好きです! 特に大阪の「食」には深~~く愛情と敬意を持っております。
大阪の食って、よく「粉もの文化」だといわれ、その代表選手的な存在ともいえるのが、お好み焼きですよね。でも、個人的にはこれ、ちょっと違和感があるんですよ。確かに粉は入っているけど、じつは大阪のお好み焼きって生地はつなぎ程度で、ほぼキャベツ。主役は粉じゃない! というのが僕の持論です(大阪の人なら共感してもらえるかたも多いはず・・・・・・)。なので、自分で作るときは、粉はほとんど使いません。生地はやまといもをベースに、+キャベツ。小麦粉は大さじ1くらい。 つまり、ほぼ野菜でできているのが大阪のお好み焼き! 「粉もの」というより「野菜料理」って言っても過言ではないんじゃないかと思ってます(いや、ちょっと言いすぎか、笑)。そして、焼くときにも大事な鉄則が。「広げない! 押さえない!」。とにかくこれが大事。ふわっと柔らかく焼くための、大事なポイントです。ちなみにフライパンは二十センチ以上のものであれば、どのサイズでも大丈夫です。
思い返せば大学入学当初、初めて東京で食べたお好み焼きが生地感が強く、子どものころから食べていたものとは別モノだと感じたのを思い出します。以来、お好み焼きは自分で作って楽しむものになりました。今日も、レモンサワーとともに、いただきます!
生地は広げず、厚みを出すほうがふんわり焼き上がります。広げない、押さえない、が大事。
キャベツたっぷり! の切り口。生地はふんわり、キャベツはほどよく歯ざわりが残ってます。
オレぺのレシピを世に送り出しつづけているベテラン料理編集者4人が、これまで出会ったレシピの中から好きなもの、忘れられないものを自ら作って、撮って、語ります。
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